ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1267.宿に泊まる〉

3月17日。

 

「高級旅館」という響きでなにをイメージするだろう。
和服を着た女将さんが丁寧に挨拶してくれて、部屋でご飯を食べて、温泉でのんびりするような感じだろうか。


楽天で「高級」と書かれた旅館に泊まった。高級とはいうけども、それほど高すぎることはないところを選んだ。とはいえ、一泊一万円とちょっとかかるような。
実際に泊まってみると、確かにいい雰囲気だし、飯もうまかった。ただ、期待値を超えることはなかった。
結局宿泊施設に対する満足度は、支払った金額より良いかどうかに限られる。



例えば、一泊1000円の破格の宿があるとしよう。
宿泊する直前になって、予約したことを後悔するだろう。安さで予約しちゃったけど、ベッドはちゃんとあるだろうか、ほこりまみれかも、実は相部屋?
色々不安要素が出てくる。というのも、1000円しか払ってないんだもの、その程度のパフォーマンスしかしてこないだろう。
それに対して、実際にはダブルサイズのベッドが用意されており、清潔感がある小さな部屋であれば大満足である。これなら5000円でもまあ仕方ないレベルだろうに、なんで1000円なんだ!と期待値を超えてくる。

 

逆に一泊一万円の宿があるとする。
わくわくでチェックインをするだろう。どんな綺麗な部屋で、風景があって、設備があるのだろうか。温泉は気持ちいいだろうか、飯はどんなものだろう。色々と想像をめぐらせて部屋の扉をあけてみると。
ダブルサイズのベッドがあって、清潔感がある。温泉があって、飯もある。特別不満はないけども、予想通りである。なに一つ予想外なことはない。
期待値は超えてこないので、なんとなく不満があるような気になってしまう。



払った値段は全然違うけども、チェックアウトした後は、明らかに前者のほうが晴れやかな気分だろう。一万も払ったのに、1000円の宿より不満が残ってしまう。
絶対評価であれば、一万円の宿のほうが綺麗で設備もいい。
ただ、人間はそんなにわかりやすい思考はしてくれない。
事前に予約サイトでシミュレートしたものを超えない限り、満足度はあがらない。


最初に期待したような、女将が挨拶をしてくれるような旅館は、一万円では不可能だということだろう。その10倍の値段を払えばしてもらえるかもしれない。
一万円には、飯や部屋以外にも、温泉だったり、布団敷いてもらっていたりするのも含まれている。そりゃあ期待しすぎたということだ。



となると、金がないうちはちょっと払って良い気になろうとするより、コスパ重視の旅行するのが飯野だろう。
旅館で満足感を得ようというのであれば、それは金持ちになってからその10倍払えるようになるのが良いね。
そういう学びでした。