ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1274.接客〉

3月24日。

 

まもなくバイトも終わりである。
今日担当だった場所はラストである。
接客業であるけども、日によってやることはちょっとずつ違ったりする。
イメージでいうと、スタバの飲み物を作る担当か、レジか、受け渡しか、みたいな。

小学生が多くやってくる時期である。
そういう対応もこれがラストかと思うとさみしさもある。どうせなら最高のサービスでも提供して終わりにしたいものだ。

 

 

じゃあ最高のサービスとはなにか。
会社側から渡されるマニュアル通りにすれば完璧というわけではない。それが基本であり、それが最低限ということだ。
接客業における最高というのは、一人一人まったく別物である。極端な話、お客様に平等なサービスといっても腕のない人にハンドマッサージをするのはうれしいもんじゃないだろう。物理的にはわかりやすいだろうけど、こころも結局同じである。
なにかしら欠陥をだれしも持っていて、それを見極め、補完したり或いは触れないように、欲望を満たすのが最高である。

結局接客というのは、良くて記憶に残ってもらうことではあるが、自分という存在が記憶に残ってしまってはだめだ。そんな自分を雇用している会社が良い団体だと認識されるくらいがいい。
お客さんの人生なので、その思い出もお客さんが主役である。モブキャラの私という存在は顔を持たない存在に徹するべきである。
顔を持っていいのは、ファンから見た有名人や家族・親友だけである。

 

 

目立ちすぎず、だけど相手が求める欲望にあったものを的確に提供する。
昭和初期とかそれより前に存在したとされる主婦の在り方に近いと思う。
旦那が心地よく生活するために家事を行い、地域関係を良好に保ち、旦那の顔を立てるために半歩後ろを歩く。
今の時代に夫婦間でそんなことをやってたらさすがに時代遅れである。だが、いわゆる接客業の人間はこれくらい相手に尽くすという気持ちがあってもいいのだろう。

これがストレスだという人は少なくないだろう。でも時たまこういうのが好きだという人もいる。なにを隠そう僕もそういう人である。
江戸時代に女として生まれてきたら、俺はさぞかし良い嫁になったことだろうよ。

 

 

さて、そんな今日はラストも近いということで、上司や同僚からの目を気にせず、とにかくアドリブでいろんなことをやりまくった。
やりすぎると怒られるかもしれないが、あくまでお客さんのためである。言い訳の準備はできている。
お客さんの行動・目の動き・発言をよーく見ながら聞きながら、でも記憶には残らないように。
実に難しかった!でもこれまでで一番楽しかったバイトだった。

小学生の一人は、大興奮で去って行ってくれた。他のスタッフにも興奮しながら報告してくれたらしい。実にうれしいもんだ。詳しく説明できないのが悔しいな!時効が来たら説明させてもらおう。

 

とにかく、目の前のお客さんのために頑張るっていうのはもうしばらくできなくなるわけで。楽しかったね。

 

お客さんもお客さんで、良い人が多くてよかった。つけあがっちゃダメよ。人間同士だもの。