ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1279.最後の旅〜大阪〜〉

3月29日。

 

壮絶な初日を乗り越え、今日はさすがに楽する予定だ。
昼過ぎにはなんばで吉本新喜劇のチケットを取っている。昨日がハードだった分、今日は楽させていただきましょう。



朝の錦市場に行ってみると、まだ準備中の店ばかりだった。そんな風景をみたことなかったので、慣れたところが新鮮な姿をしていて面白かった。
そこで朝食をまたのんびり食べながら、一日の計画を立てる。昨日同様、無計画だがさすがに大丈夫なはず。そんなに予定もない。午前中に博物館を楽しんで、ラーメンを食い、新喜劇で笑い、のんびりする。それでおわり。そういうことでよい。そういうことでよいはずだった。



10時頃、大阪の万博公園前につき、国立民族学博物館に向かった。我々が過ごした茨木市の隣、吹田にある大きな博物館である。私は数回入ったことがあるがそれも昔である。友人は近いからこそいかなかったという愚行をしている。
せっかく関西に来たのだからいくしかあるまい。お互いグローバルな勉強をしてきたわけだから楽しいはずである。


そして案の定面白かった。特別展示はモンゴルということで興味があったが後の楽しみにすることにした。常設展のボリュームを知っているからこそ、先に行くべきだという判断である。
オセアニアエリアから始まり、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アラブ、南アジア、アジア、日本の順番だ。
それも素晴らしい量の展示物である。まったく知らない地域でもわくわくせざるを得ない。
それが今回の反省点である。僕が好きなアフリカ、友人が好きなアラブ地域に辿り着く前に1時間経過しようとしていた。アフリカを楽しみ、アラブを楽しんでいると、時間は12時30分。新喜劇のスタートは14時20分。劇場には14時にはいたい。吹田から劇場まで、およそ1時間。

ちょっとやばそうだぞと、展示をじっくり見ることをやめ、ざっと見ていき、博物館を出ると12時45分。特別展はまったく観れない。駅まで急いで13時。
昼飯は思い出のラーメンのはずだったのだが。展示も急ぎ足、飯も食えず、やっぱり無計画なのはあかんかった。



やや息切れのなか、劇場につくこと14時15分。
すでに開演前の若手芸人による小粋なトークが始まっていた。

かなり当たり日であった。
男性ブランコに始まり、藤崎マーケット、トミーズ、アホの坂田西川きよし笑い飯オール阪神・巨人。ベテランばかりのスゴイ漫才ばかりである。新喜劇もすっちーが素晴らしく勢いがあった。
昼飯抜きの不満感もなくなり、ただただ笑い、感心するばかりである。面白いというのはそれだけで価値があるな。すげえや。生でお笑い見るのはいいもんだ。


そこからは時間に追われることなくのんびり観光客である。
なんばの商店街を歩きながら、551のぶたまんを食べ、たこ焼きを食べ、グリコをみて、通天閣まで移動してだるまの串カツを食べた。達磨の串カツはうまいな!初めて食べた。なんかちょっとあまい衣だった。軽めなサクサク感で好き。
梅田に移動し、大学生のころしょっちゅう歩いていた商店街を歩き、またたこ焼きを食べ、思い出の路地裏を歩き、しめのうどんを食べた。
名前も知らないうどん屋だが、当時は梅田で飲むとそこでうどんを食べたものだ。


いい気分になって、難波あたりまで電車に乗ると、ちょっと歩きたくなって夜の大阪をゲストハウスまでのんびり歩く。せっかくだということで、飛田新地を見て回ることにした。相変わらずカオスな空間である。ここで散財する勇気を持ち合わせていないので、街並みを楽しむにとどめた。


「居酒屋で覚せい剤を売るな!」そんな看板を横目に、西成のゲストハウスに泊まった。
日本一カオスでディープな街である。ちょろっと怖いもの見たさで行くけれど、長居は危険である。
そういや大学の先生が研究対象にしていた気がするな。



貧乏学生旅行なので、一泊1000円のゲストハウス。値段通りのほぼカプセルホテルである。
二段ベットの上で床をキシキシいわせながら眠りにつく。
なんで俺はここにいるんだ?