4月3日。
社会人最初の休日くらいきちんと過ごしたほうが良いだろう。
先週と同じように、カフェに行く。読書をする。別に社会人になっても、ここも変わらないようだ。
読んだ本の内容も面白く、たちまち3時間4時間と経過した。こういう時間は大切にしたいものだ。
しかしながら、なにかにぐっと集中するにはコツがいるようですな。
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僕が今日集中できたのは、間違いなく入社したという安心感と向上心のおかげである。
これが毎日永遠に続くわけがない。過去の集中すべきことなにを思い出しても苦労した。
特に、テニスの試合中に集中力が途切れてしまうとすべてがオジャンになる。
文字にするとあり得ないことに思えるが、試合がどこまで進んだか忘れ、直前のポイントを相手と自分のどちらが取ったのか忘れる。優勢か劣勢かの判断ができなくなる。試合後のご飯のことを考えたり、昨日の試験問題の解答が気になったりする。
集中力が最大の敵だったこともある。
極度の緊張状態が続くと、疲労でぶっつりと緊張の糸が切れてしまう。
しかし今日の読書時間の方がテニスの試合時間より長い。つまり、適度な緊張感があると長続きするらしい。緊張がなければそもそも読む気力も湧かないからね。
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とはいえ、常にそんなに都合よく緊張感をコントロールできるわけではない。そういうのは大抵外部要因だからね。天災みたいなものだ。
試合中にどうしても集中力が続かない時の攻略法が一つあった。椅子に座ってうなだれた状態で、タオルを頭からかぶり、ひたすらに足と足の間の地面を見ることだ。
単純に視界を遮断して、目に入る情報量を抑えるということ、地面を見て今置かれている状況をどこか他人のようにゆっくり評価すること。
つまり、自分だけの世界で自省する時間を一度作ることだった。
なかなか的を射ているような気がするぞ。
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ここぞというときには、あえて情報量を減らし、手持ちの状況を整理。自分のことだけど他人事のように評価する。
こうすると、また集中力が戻ってきたりする。
もちろん過去の成功体験であって、それに固執するのはよくないだろうけど。一つの参考くらいにはなるんじゃないかしら。
カフェで頭からタオルをかぶるのはどうかと思うけどね。