5月19日。
シン・ウルトラマンを見た。
完全にネタバレしていくつもりなので、これから楽しむ人はどうか読まないでほしいです。
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僕はウルトラマンをほとんど見たことがない。そんな20代男性が見た時の感想です。
結局見終わって思うところは、ウルトラマンファンによるウルトラマンファンのための最新技術を用いたウルトラマン、といったところだと思う。
ファンではない僕が見るよりも、ファンの人が見る方がよっぽど楽しいだろう。
だからと言って、つまらなかったわけではない。
わからない小ネタが色んなところにあったんだろうと思う。
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とにかくテンポが良すぎる。
スペックがあまりにも高すぎる隊員、少人数すぎるチーム、タイミングが良すぎる発見などなど。
だが、これは「特撮ウルトラマン」らしさでもあるように思う。限られた尺の中で、怪獣の脅威と社会性と戦闘とを共存させた30分のためにはご都合主義な展開が回避できないのだろう。
その、昭和特撮らしさが残った2時間だった。
ぶっちゃけ三つに分けてそれぞれ映画化した方が、現代らしくなるだろうと思ったけれど。でもそうなるとウルトラマンらしくなくなるのだろう。
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人は愚かで小さな存在だというメッセージが何度も出てくる。
完全に庵野監督っぽさだろう。
ウルトラマンというベースに、庵野監督というファンが二次創作を提供したような。そんな作品だった。
といっても、庵野作品をそれほど見たわけではないので自信は持てないが。
ただ、ウルトラマンが好きな隣のおじさんが作った作品、みたいなものを見た気分だ。
それが悪いというわけではなく、IPの使い方として面白かった。
守ってきた円谷プロというブランドを、別の監督に委ねてみるという大きな転換点を迎えたんだと思う。あるいは既に漫画などの展開がある中での、その象徴としてのシンウルトラマンだったのかもしれない。
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メモとしてはこんなところだろう。
これを見て思ったのは、ウルトラマンをもっと見てみたいというのと、庵野作品をもっと見てみたいということだ。
その視点を得てから、もう一度見てみると評価ができるのだろう。
一緒に見た友人も良くも悪くも面白かったと言っていた。
色んな議論ができる作品だったのだろう。
そういう意味でも興味深い作品である。