ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

MENU

〈1345.自分の中にいてくれる人〉

6月3日。


仕事が一段落して、緊張が解放された。
ただ、描いていた理想の一段落の仕方ではないため、切り替えが難しい。
思い通りいかないときにどういう態度を取るべきか難しい時に、参考になる人間がいるというのは非常にありがたい。



思い通りできないときに参考にするのはラファエル・ナダルだ。彼ほど出来上がった人間はいない。
試合中にラケットを投げることはありえないし、怒ることもない。
ただひたすらに自分がいいプレーをすることを最善のこととしてそれのために全集中力を注いでいる。
正直に書けば恐ろしいくらいだ。人間を辞めてしまって、神とか天使とか、そういう感覚にあるんじゃないかと思うほど出来上がっている。
それくらいにマインドコントロールが完璧にできる人だ。


だからこそ、自分の理想として描ける。
自分がうまくいかなくても、うまくいった人間をほめたたえ、周囲の人間に感謝し、そして自分の非を責め、改善に当てる。
おそらく普通の人間としては「普通の感情」が失われてしまったんじゃないかと思うほどだ。



そんな彼を見習って、できる限り冷静に対処しようとする。
うまくいった人を称えて、協力者に感謝する。
だが、僕はナダルほど出来上がったプロではない。悔しさや憤りが溢れてきてしまう。
感情に流されたときに、ナダルだったらどうするだろうと無理やり引き寄せることで、とりあえず落ち着く努力はできる。


この、「○○だったらどうするだろうか」という発想が常にあると、緊急事態にも冷静に努めることができる。
理想があるというのはそういう強さを与えてくれるものだ。



しかし、おそらくナダルも試合が終わって、会場を後にして、自室に入ったり、シャワーを浴びているときには感情を爆発させているんじゃないかと思う。
決して大衆の前に晒さないだけで、内に秘めた感情は大きいはずだ。エネルギーに溢れているんだもの、それをコントロールできるのはとてつもない強さである。
彼が勝ち続けているというのは間違いなくそのマインドコントロール力にあるだろう。
取るべき態度、考えるべき事象を常に整理し続けているからこそ勝てる。


ビジネスマンとして取るべき最高の在り方じゃないか。
チーム、上司・部下との関係性をきっちり最大限保ちながら、常に改善策を探し続ける。
彼は僕が小学生の時からの理想のプロとして最前線を走っており、それは今でも変わりない。
テニスではなくなってしまったが、別のフィールドで彼を参考にし続ける。



危機に瀕した時には僕の中のナダルが助けてくれる。
では調子が良い時はどうしようか。緊張する場面では?一発逆転を狙うときは?
そのそれぞれに、自分の中の○○という理想の存在がいると強いだろう。
一種の宗教に近い。取るべき態度に迷いがないのは強いぞ。


今夜は彼になり切って、一人で自分に向き合うのだ。
それで、彼みたいにレジェンドプロフェッショナルになれるように努力を続けるのだ。