ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1355.テニスとサーフェス〉

6月13日。


全仏オープンがおわり、芝生の時期になった。今年のウィンブルドンはポイントがつかないとかでどれくらい盛り上がるのかわからないが、楽しみである。
いくつかの前哨戦が始まっていて、まったく違う戦いで面白い。同じ競技ではあるけど、まったく別の戦術になるようだ。



全仏のような土のコートはクレーコートと呼ばれている。クレーとは粘土とかのことを指すが、ゴムのハードコートに比べるとボールの勢いを殺すので非常にラリーをつなげやすい。
ナダルのように脚力がとんでもない選手が勝ちやすいのは当然である。


じゃあウィンブルドンのような芝生のコートはどうなるか。これは僕自身プレーをしたことないのでわからない。
ただ、クレーのように球足が遅くなることはなく、むしろ滑って飛んでくるらしい。しかも、公園の芝生などを想像してもらうとわかりやすいが、つるつる滑るのだ。フットワークがどんなに強くても、転びやすいので非常に難しい戦いが強いられる。
むしろガンガン攻める選手が強かったりする。フェデラーはタイミングをずらすことに長けており、例えばライジングショットのようなタイミングの早い打球を頻度高く使う。だから芝のコートに強いのかもしれない。



これは解説の人がよく言うが、クレーコートとも同じく芝生のコートは大会の前半と後半で戦い方が変わるらしい。
前半は芝が残っているのでつるつる滑りやすいが、後半は芝がない部分が現れ、がっつり走ることができるらしい。逆に言えば、後半は芝のあるなしの差が激しいのでフットワークが難しいとも言える。


クレーコートは芝同様、前半に比べ後半はコートがぼこぼこし始める。それにともない、イレギュラーバウンドというボールのバウンドが通常と異なる跳ね方をしてくる可能性が高くなり、フットワークの瞬発性が必要になったりもする。


クレー後の芝、そしてそのあとに待つハードコートシーズンで選手はちょっとずつ違う戦略が求められる。
その変化を気づけるようになるとそれはそれで別の面白さがある。



脚力のある選手が勝つクレーから、変化を生み出す選手が勝つ芝、そしてショットの威力とスピード感が勝者になるハード。
まったく異なる戦略と、選手ごとの特徴と、観客の雰囲気と。
10月ごろには楽天オープンも開催予定だからね。
日本で世界のトップを見るのはひじょーに楽しみです。はい。