7月2日。
ふと、なんとなく考えていたことを同期に相談した。
自分としてはなんとなく考えていただけだが、言葉にしてみると結構なインパクトのある言葉になる。
例えば転職とか、独立とか、海外移住とか。「なんとなくあこがれがあるんだよねえ」と言っても、受け手からしたら「○○は転職/独立/移住したいのか」という部分を切り取ることになる。
それが悪く進行したらすれ違いになるのかもしれないが、友人に相談するというのは大きな一歩であるように思う。
その未来を希望したらどうなるのか、というシミュレーションを相手はしてくれるので、考えてもみなかった世界が待っているのであるから。
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今回の僕の相談事は小さな一つの企画についてだった。
どうやった面白くなるだろうかと相談し、いつかこの企画を個人製作でも成仏してあげたいとちらと言ってみた。
すると、いいじゃないか、どこで売るんだ、どうやって売るんだ、ターゲットはどうするんだと壁を用意してくれる。
それになんとなく回答をしていくと、まるで自分が一つのアイデアを形作るプロデューサーにでもなったような気分である。
アイデア時点だと、なにがどれくらい準備する必要があって、そうするとどれくらい先なのか、まったく考えないので机上の空論に過ぎない。
それが実現するためには実際のところどれくらい準備が必要なのか、腰を据えて考えることができる。
こういう壁打ち相手になるのは多分上司ではなく、同期や後輩がいいのだろう。
そしてなにより、根本的に自分や企画に興味を持って応援をしてくれる人であることだ。
できれば同職種ではなく、むしろ遠い職業で詳しい人がいいのだろう。
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実際にそういう話をしてみると、自分のアイデアの面白いところ・つまんないところが言語化される。
そしてそういうアイデアを出す、自分自身の強み・弱みがわかってくる。
今回の相談相手は特にその強み弱みを歯にもの着せずにストレートに言ってくれる奴である。
そして経験が豊かなのでいろんなアイデアや参考を出してくれる。
今回はたまたま相談相手が最適な奴だったけど、次なにかを相談するときにはきちんと最適な奴を探す必要がある。
もしのシミュレーションをしてくれる最適な壁打ち相手を探すのは非常に難しい。
僕自身、素直な壁打ちではなく、なにかアドバイスをしようとしてしまうだろう。
そしたら、アイデアはその人のアイデアではなく、自分のものになってしまう。余計なお世話である。
壁打ち役を頼まれたら、なにも考えず、最適な問いを投げてあげることだろう。
例えばソクラテスみたいな、相手の意見を引き出す問いを続けてあげることだろう。
ソクラテスの場合は、彼の中で回答があって、その誘導に近しいので最適な壁打ち役なのかはあやしいが。