こんにちは。だいちです。
人に何かを説明するということが絶望的に苦手で、この前は、おばあちゃんに総合病院までの道順を教えてくれと言われたのですがどうにも伝わらなく、間違った方向にすたすたと歩いて行かれました。ばあちゃん、ごめんな。
ただ、どうしても誰かに何かを伝えたいという衝動に駆られまして。今日がそれです。
先日、もんじゃが <その27.転換点(2018.10.25)>という題で
「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998)という映画に触れていました。
彼は上の映画を見て中学生の頃号泣したそうですが、僕も高校生の時に近くのビデオショップで借りて部屋で一人ガン泣きしました。映画冒頭の和やかで時がゆっくりと進む田舎の雰囲気と美しいイタリアの街並みも素晴らしいのでまだ見てない方はぜひ、、、
この映画を見てからイタリア系の監督が作る映画に興味が出てきまして、
僕が通っていた近くのビデオショップには "イタリア系監督コーナー"
というなんともコアなコーナーがありましたのでなんとなくふんふんと見ていると、このブログ記事サムネイルにある映画パッケージが目に飛び込んできたわけです。
海の上に立っているの??そこでピアノ弾くの?どゆことぉ?
なんてことを思いながら恐る恐る借りて見ることにしました。
泣きました。切なくて泣きました。何から何まで美しくて泣きました。
この映画の主人公は天才的ピアニストであるナインティーン・ハンドレッドという男です。こんなヘンテコな名前なのは彼が1900年に生まれたからです。
安直すぎない??
僕は平成8年に生まれたのですが、「ヘイセイハチネン!」とか呼ばれたら結構嫌ですね。嫌どころではないですね。
まあそれはいいとして、彼は赤ん坊の頃に大西洋を往復している豪華客船の中で捨てられていました。やさしい機関工に拾われ、それから船の中ですくすくと育てられたナインティーン・ハンドレッドはパーティの余興として弾かれていたピアノの音色に心を奪われ、そこからメキメキと天才的な資質を見せ、船の専属ピアニストとして多くの旅行客を魅了するわけです。
そんな大西洋の上で生まれ、生涯一度も陸に下りなかった天才ピアニストの話なのです。
ネタバレになってしまうのであんまり細かくは紹介しません。
ですが、特に印象的なシーンを僭越ながらご紹介させてください。
天才的なピアニストでありながら、少々無口で負けず嫌いで不器用な一面もあるナインティーン・ハンドレッドはある日、船の窓からデッキに立つ美しい女性に心を奪われるのです。
「君はどんなひとなんだい?」
「もしよかったら座って話さないか?」
ただ彼女に対する想いをピアノの美しい音色に乗せるわけです。なかなか言葉に出せないもどかしさや、彼女は旅行客ですからすぐに離れて行ってしまうでしょう。二度と会えないかもしれない。そんな悲しくて切ない感情もそっと表現するのです。
なんとも彼の奏でるピアノの音が綺麗で優しくて悲しくて愛しくてぶっきらぼうで。ピアノってこんな風に感情を乗せることがあるんだなぁ。なんて感動しておりました。
ちょっと喋りすぎましたね。この後も彼にちょっとした展開が待っているわけですが。。
このシーンのYoutubeのリンクを最後に載せておきます。
ぜひ興味が湧いたら映画をご覧ください。なぜこの映画が切ないのか、美しいのかすぐにわかるでしょう。
それでは、ここらで終わりとします。
では、また明日。
(※このシーンの冒頭はお偉い人にお前の演奏するピアノを録音させてくれよと言われ渋々承諾するところから始まります。)