〈その34.Losing Run〉
実習もついに大詰め。明日が最終日になる。
たった3週間、されど3週間。長くて短い、大変で楽しい、不思議な時間だった。
決してうまくいくことがなかった。そりゃそうよ。今日の"これまでの学びの集大成"は醜態性に溢れていた。
完全敗北だ。俺はもっとできると思った。いやーダメです。お手上げだこりゃ。
どっこい、心は晴れやか。もちろん一つには、ようやく解き放たれる喜びもあるんだろう。しかし、一番はこの3週間で知らないはずだった世界を聞くだけでなく、見るだけでなく、ひとりのプロの卵として経験できたのだ。
負けて当然の経験。しかし学びは多く、これからに間違いなく生きるだろう。
明日は最終日。Losing Runを足取りも軽やかに走り抜け、いつかのWinning Runにつなげられるかしら。
Winning Runが走れるようになるには何歳になればいいのでしょう。もしかすると死に際になるかもしれないですね。その時もこうしてジミーにホウチガに報告できるといいですね。よっしゃみんなもがんばっぺやい!