11月7日。
とはいえ今日もテニスの話なんだけども。
プロの試合を見ていると、わずか一本をどこに打つのか、これで勝敗が決まってくるような気がしてくる。
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例えば左右に大きく振られた時、そこからどう打つか。
スライスで球速を落として、通常のラリーに戻すのが教科書通りの回答だろう。なかには一発逆転のカウンター、なんて回答もあるかもしれない。
この二つの回答もハズレではなく、それぞれの人間性が出ている回答になると思う。
スライスを選択すれば、危機を脱するためとはいえ次の球を厳しいコースにくらって根本的な解決にならないかもしれない。一種、相手次第の選択肢ともいえる。
カウンターを選択すれば、試合はすべて自分次第という積極性はあれどリスクが大きすぎる。なにより体力の消耗も激しい。それでも選択するとなると相当のアホか、相当の賢者になってくるだろう。
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じゃあ別の回答はどうだろう。
中くらいのロブを返す。
これは一番凡人回答の中で賢いんだと思う。というのも僕が持つ選択肢の中で一番良さげだから。
中ロブにすれば、スライスほどではないけどポジションを戻すことができるし、次のショットで再び窮地に追い込まれる可能性もそれほど高くない。通常のラリーに戻しやすいんだと思う。もちろんカウンターに比べてリスクも低い。
ただ、これは凡人の中の賢い回答だと思う。というのも僕が知っているものであって、すでに誰かから教えられているから。
賢者だったらどうするのか考える。
おそらくだが、回答なし、前後の文脈次第となるだろう。
前後のポイントでの相手のプレースタイル、メンタリティ、自分の体力、試合環境など。そういう総合得点の結果、一球一球の選択をしている。
相手の調子が良すぎれば、中ロブで返したところで意味はない。となると、めちゃめちゃ回転をかけたスライスを打ち続けて相手に変なことを考えさせるような戦略も必要。
同時に、どのゲームなのかという点もある。前半であれば多少アグレッシブなプレーをして自分のテンションをあげたりしても良いけど、試合後半でそれはまた別の観点から考察が必要。
つまり、必ずコレ!という指標がなく、ケースバイケースの選択肢を常に持っているんだと思う。
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ただ、これは昨日の話とも繋がるけど、必ずしも指標がないことが正解ではない。
指標がないことは判断力が鈍ることにもつながる。だから、ある程度自分の能力値を理解し、得意ショットはなにかを判断した上でのケースバイケースとなる。
バカと天才は紙一重っていうのはここら辺の感じだろうなと。
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現在の状況を理解した上で、自分を理解して、その上で戦略を練る。これは同時に瞬時に行うのはとてもとても難しい。
それができるようになったら一流のプロなんでしょうな。
当然テニスに限らずとも。
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戦闘力211日目
1407(+2)
その他+2
この戦況になったらこう、みたいなものは常に持っておいた方がいいだろうけど、それを信仰し始めたら大きく躓いちゃう。
結局、バランスなんだな。