2019年10月4日(金)より日米同時上映となった映画『ジョーカー』
本日キャナルシティにて観てきました!
まず、言えることは
気分が落ち込んでる時には観ないほうがいいです。
鬱っぽい雰囲気に引きずられるかもです。
でも、映画自体は素晴らしい。
音楽、照明、カメラワークは神。限りなくダークで海の底のような絶望した雰囲気はこれらの技術なしじゃ表現できないんだろうなと思います。
特に、映画中盤から後半の緊張感がとんでもなくて、観客のポップコーンとジュースの音がピタッと止むんです。みんなスクリーンに釘付け。
僕も前のめりになっちゃった。
ジョーカーってなんで悪のカリスマと呼ばれるようになったのか?なんで悪の道に染まったのか?
一番気になるのはここ。
ネタバレしたくないんで抽象的なこと書きます。
悪側には自分たちの正義があって、独占されてるものや奪われたもの取り返そうとしてる。
もしどこかで救いの手がポンッと差し伸べられると、彼はジョーカーにはならなかったと思う。
不運に不運が、また不運が重なり、あるきっかけで背中をドカッと蹴られて奈落の底まで落ちていく。
這い上がれない、失うものもない、誰も助けない。
確率がかなり低くても雷に打たれる人がいるように、自分ももしかしたらこうなるかもしれないとジョーカーと影を重ねた瞬間から、ありのままの自分を取り戻していくジョーカーの姿によかった〜って思うんです。
この人救われたーって。
でも救われてないんだよなあ、って考えたら普通に泣いてました。スリラーで悲しい気持ちで泣いたのは初めて
ゴッサムの民衆がジョーカーを神格化するのってなんかアメリカ選挙戦みたいだなあって思ったのは僕だけなんでしょうかね。
日本だって池袋の轢き逃げで署名が何十万と集まったでしょ。
ゴッサムの民衆が街に火を放つ姿は映画の中だけじゃないのかもね
そういう、ジョークで締めさせてもらいます。