12月3日。
昔、アフリカに行きたいと豪語してたときのころ。他大学からやってくる語学の先生にその話をしたらアフリカ人の先生に合わせてくれるとなった。ウキウキしてアフリカに行くツテでも得られたらラッキーとか思ってた。
この時点での僕の間違い。「アフリカ」という曖昧さ。ツテでも得ようという甘さ。若いもの、仕方ないね。
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実際合わせてもらった先生は不思議な人だった。おそらくおじいちゃん。日本語を話せるけど、わざとフランス語で話してきた。当然わからない。次に英語で話してきた。これもイマイチ。
そんな感じでヘラヘラと対応していると、なにをアフリカでしたいのか、という質問が来た。
当時は国際開発に興味があったのでとにかく現場を見てみたい、みたいなこれまた曖昧なこと言った気がする。
すると、そのおじいちゃん先生は唐突にパソコンをカタカタとし始めて、一つの書類を見せてくれた。フランス語で書かれた、どこかの機関が発行したような雰囲気。
わからん。
合わせてくれた日本人の先生もその場にいたので簡単に説明してくれた。
そのおじいちゃん先生は母国には二度と帰れないらしい。というのは、その先生が母国から指名手配のようなものを受けているから。
日本で、母国を批判する論文を書いたらしい。そこから国家転覆罪的なものだろうか。そういうことで帰国はもうできないとのこと。
具体的な国名はあげないことにする。ただ、それまで聞いていた話からつくっていたイメージ通りすぎたというか、もはやイメージ通りすぎてドン引きしたというか。
漫画で殺人鬼を追い込む刑事の話を読んではいるものの、実際にそういう刑事さんに会ったらおそらくドン引きすると思う。リアリティがないのが、肉体を持って目の前にいるような感じ。
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当時はことの重大さがイマイチ掴めずによくわからないいまま帰路についた。
しかし、僕が抱いていた幻想と現実のギャップやらその厳しさはひどく響いたような気がする。
「アフリカ」っていうのは「アジア」って言ってるようなもので、その中の日本ではあるもののアジアだけでは日本の特徴は掴めない。
国ごと、あるいは地域ごとに見ていかないと意味ないんやなぁと思った話。
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夢を語るのは大事だけど、どこまで具体化できるのかも大事。具体化できないうちはとにかく経験を積むべきだろうと思う。
会って話してもよし、現場に行ってもよし。
とにかく知ることをやめたらあかんのや。
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戦闘力237日目
1535(+7)
勉強+2
運動+2
その他+3
あの先生は無事だろうか。わからないな。
平和ってのは難しいんだねぇ。