ホウチガブログ

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〈1081.お酒はほどほどに〉

9月12日。

 

「アナザーラウンド」というデンマークの映画を見た。
冴えない高校教師4人組が、血中アルコール濃度が0.05%が最適だという理論を証明しようと目論む話である。
血中アルコール濃度0.05は、作中でワイン1-2杯だとされる。20歳以上の人はわかると思う。
そんなに酔っぱらった感じもせず、ぶっちゃけ素面と大して変わらないような気がする。
でも、確かにそういわれるとなんだか楽しい気分になる気がする。

作中でも冴えない教師が冴えた面白教員になる。
しかしながら、酒好きの人ならわかるだろう。そこからが一番楽しい時間だということを。

 

 

酒を飲むと最初はぽかぽかして楽しくなってくる。それで調子に乗ると大失敗することになる。
僕も大失敗を経験したことあるので気持ちがよくわかる。飲み始めて楽しくなると、止めるのがもったいないように思えてくる。たのしいんだもの、楽しいことは辞めたくないじゃないか。
大事なのはそうなったときに、翌日の予定が大事なものはなかったか、酔っぱらって失敗した時に失うものはないかという二重の確認である。

酒の映画なので当然そこらへんも扱うことになる。いくら酒をちょっと飲んで調子が良くなったとはいえ、そこでやめとこうとはなかなか難しい。「北欧の男は飲んだくれ」というセリフが作中でもあった記憶があるが、北欧の男でなくても昼間からちびっと飲んで終わり、これを何日も続けてたら危機管理意識もなくなっていくわよ。

 

 

法的に飲酒運転が禁止されているのも当然である。酒が回って焦点が合わなくなってくるのもそうだし、平衡感覚がなくなるのもそうだし、気が大きくなるのもそうだ。
これは車に乗っている時に限らず、日常でも同じだ。平衡感覚がなくなれば、物理的に人に迷惑になることがあるし、気が大きくなれば問題が起こる原因にもなる。
ちょっとの酒はいいけども、そこで止められる強い人間でなければ場と日を選ばなければならない。

当然、勤務中に飲むなんてもってのほかである。
この禁忌を犯してしまった男たちはどうなっていくのか。機会があったらぜひ映画を見てほしい。

 


内容も面白いし、演技もめちゃめちゃ上手で引き込まれた。いわゆる日常の延長線上にある物語としては最も美しい作品だったと思う。

監督はトマス・ビンターベアという方で他にも面白い作品を多く制作している方らしい。ちょっと探してみようと思う。
映画って面白いやな。