ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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ありがとうが言える人

みんなは、だれかにドアを開けてもらったり何かをしてもらった時なんて言ってるだろうか。

 

 

ありがとうございます。でしょ!って。

 

私もそう思ってた。

 

でも、実際に意識してみると、ありがとうございます。ではなく すみません。と言っていることの方が多かった。

 

何かをしてもらったのに、お礼を言わず謝っていた。

 

今まで生きてきて何度も ありがとうが言える人になろう みたいな話を聞いてきた。

そのたびに、自分は大丈夫だよ。と聞き流してきたけど、実は全然大丈夫じゃなかった。

 

だから今日は意識して、ありがとうございます。と言うようにしてみた。

 

 

今日1日で会社の先輩や上司、中継先でお世話になった人などたくさんの人に、たくさんありがとうございます。を言った。

 

こんなにも私はいろんな人に何かをしてもらっているのかと気付いた。そして、もし訳なさよりもありがたいと思った。

 

 

それになんだか普段よりも疲れていない気がする。

 

 

ありがとうはプラス言葉ですみませんはマイナス言葉らしい。

 

だからかな?

 

きっと相手もありがとうと言われたほうが気分良いよね。

 

これからも意識して、ありがとうが1番に言える人になろう。

 

 

 

 

はらみき

〈188.親の話〉

昨日の私は、人を楽しませる、面白い話を書く人生を送りたいという結論に至った。

 

世の中には研究室にこもり、新たな発見を目指し続ける人もいるし、お金を目的に汗を流す人だっている。結婚せずに自分のためにすべてを使い、人生を楽しむ人もいる。

だけども私はそれとは違う人生を送りたいというのだ。人(嫁さんかもしれないし、ファミリーともいえる仲間かもしれない。)と共に人生を歩みたいと考えたのは、たぶん親のせいだ。

 

小学生からテニスをしていて、350/365日テニスコートに立っていた。父親と共に。最終的に運動嫌い・勝負嫌いな私が試合に出続けたのは、めったに笑わない父親を笑わせたいからだった。勝利の快楽を親父と共有していたかった。

家に帰れば母親がいつもいた。厳しい親父とのテニス。その合間に母親は暖かい飯とともにバラエティ番組を流してくれた。お笑い好きな母は、小さい頃から何度か僕に聞かせる言葉があった。

”人を怒らせるのは簡単。だけども人を笑わせることほど難しいことはないの。”

おそらく偉い落語家さんが言っていた言葉なんだろう。だけど、無限の信頼を寄せていた母に聞かされていたから、その言葉が私のそばに常にいた。

そして、僕の名前。人とのかかわりの中で生きていくよう願いが込められている。生まれた時から運命づけられていたんだな。

 

そんな両親が京都にやってきた。両親はほとんど群馬から出ないので、もちろん京都はほぼ初心者。ちょっとした観光案内をして、京都のちょっといい店を探した。

親との関係が、ゲスト-ホスト関係になりつつある。戸籍上は十文字家の一員だが、そこから外れつつある。

 

つまり、「孝行のしどき」なのだろう。人を楽しませる。面白い話を書く。まずは、身近な親を笑かすことから始めよ。そういうことなのかもしれません。

〈187.from now on〉

昼寝をしていると嫌な夢を見た。私の夢をかつて否定した男。私は彼の言い分に"また"従おうとしていた。

"その夢は誰のためなんだ。もっとやるべきことがあるだろう。"

 

 

かつて私は半ば本気で民俗学者を目指した。妖怪を生み出した人間の文化・社会、いまに生きる妖怪について知りたかった。

だけど確かに違和感があったのも事実だった。だから男に逆らうだけの勇気がなかった。

 

 

悪い目覚めを晴らすために、映画を見た。旧友が勧めてくれた「グレイテスト・ショーマン」。夢、仲間、恋、家族、自分。大事なことをぜんぶ盛り込んだ、それでいて爽やかな終わりだった。

返却のために向かう夜の道はステージになった。そして僕は僕のためのショーマンになった。歌を歌い、ステップを踏み、ポージングを決めた。拍手にも応えた。体を動かさずにはいられない、歌わずには言われない。魂の震動とでも言ったらいいのか。そういう映画だった。

 

 

僕は僕のままでいい。"ありのままの自分"って歌う姫とかいたな。そういうことだ。

僕はカゴの中の鳥じゃない。社会とか権威とか、そういうのは抜きに一動物のヒトとして人と関わりたい。僕は僕であなたはあなた。

僕はサーカスを率いるショーマンにはならないけども、人を楽しませる、そんな人生を送ってみたい。きっと違和感を拭い去ってくれる。そうだ。

 

 

"僕は僕のために勉強をする。妖怪もアフリカも勉強する。それを使って誰かのために面白い話を書く。それが僕のすべきことなんだと思います。"

私は、男とその後ろにいる私はどういう表情をするだろう。

〈186.新年度新学期〉

街に出ればピンク色に染まっており、電車に乗れば綺麗なスーツや制服が目にとまる。部屋に入れば隣の部屋からガタガタと慌ただしい音が響き、スマホからは新生活の期待や不満が溢れている。

私はというと相変わらず昼まで寝ている。しかし、遂に冬眠明け宣言をせねばならない。明日から大学院生としてしばらく生活をすることになる。

 

数年前までは、大学院生とも言えば、白衣を着てメガネをしているスラッとした賢そうな人たちだと思っていた。ところがどっこい、すきあらばゲームしたり漫画読んだり、散歩ばかりする阿呆でもなれてしまうんだねぇ。

 

おんなじような体験を大学一年生春にもした。大学生といえば、お洒落な服でメガネをしてスラッとした賢そうな人たちだと思っていた。蓋を開けてみたら、メガネはしていたけど賢くはないしチビで太っちょで終わってしまった。

 

 

外から見た色眼鏡っていうのはそういうことなんだろう。現に今の僕は、社会人というカテゴリーに対して度の強い色眼鏡をしているのだろう。背広を着てメガネをしてスラッとした賢そうな人たち。同期の奴らもなっていっているのにねぇ。

 

 

上目遣いの色眼鏡だと綺麗な色に見えちゃうんだろう。ところがこの色眼鏡、下を向くとやたら汚く写ってしまうんだね。ありのままに人を見るというのは不可能に近いんだろうけど、目を凝らして見定める努力をすればするほどピントは合ってくれるんだろうね。

 

 

なにごとも腰が浮つき、目も泳ぐようなふわふわした卯月。なにごともはじめが肝心要だったね。メガネをとって、ありのままの姿を出せたら、きっとうまくいくんだろうね。

 

ま、コンタクトめんどくさいので新しくしたメガネで挑みますけども。

 

新たな冒険の門出を祝して

 

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Dear Daichi

 

All the best for exploring new stage in your life. Rememmber all experiences, positive and negative, help us build confidence and enrich our lives.  I'm excited to see how exceptionally paasionate, compassionate, caring and thoughtful Daichi will become. Please drop me a line or drop me in anytime.

 

Congatulation for your graduation

 

(日本語訳)

だいちへ

 

あなたの人生において新たな冒険の門出を祝して。

覚えておいてください、楽しいことや苦しいこと、それらすべての経験は私たちの自信となり人生を豊かにするのです。

我を忘れるほど熱中できるものがある人、または慈悲深い人、やさしい人、心が豊かな人。

だいちがこれからどんな人物になるのか私は楽しみです。

ぜひ、手紙をください。そして、いつでも私を訪ねてください。

 

卒業おめでとう

 

先日、大学2年の時から所属していたゼミの教授から貰ったメール

僕にはもったいなくて、どうかみんなにもぜひ受け取って欲しいと思ってそのまま英文をコピーしてここに記しておくことにした。日本語訳が間違っていたら本当に申し訳ない。

 

が所属していたゼミは学部の中で1,2を争うほど厳しいと言われていたゼミだった。教科書に海外から取り寄せた専門書を使うこともあった。日本語を使うのは一切禁止。教授とのメールのやりとりは全て英語。論文も全文英語で書いた。

 

だから、10人ほどいたゼミのメンバーは1年も経つころにはたった3人になっていた。ただ、僕は辛いと思ったことはない。いや、うそだ。論文は本当にしんどかった。

 

辛いときに毎回このメールのように励ましてくれたからだろう。

教授は心にを燃やし、のように大きな心と、幼子のような純粋な好奇心を持つ人だった。そういう人に檄をもらいながらなんとか卒業を迎えた。

 

 

以前も記事にしたが、「禍福は糾える縄の如し」という言葉

 

moji-village.hatenadiary.com

 あれには続きがあると思う。

 

「禍福は糾える縄の如し、また幾重に糾う縄はより強し」

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辛いことも楽しいこともたくさんあるけれど、それらがたくさんある人生の方が実りあると思うんです。

 

未知なる境地へと足を踏み入れた皆さんに、大きな実りがあらんことを。

新たな冒険の門出を祝して。

=6

今日は新入社員基礎講座を受けてきた。

 

商工会が開催する今日明日の2日間の講座。今日は「自分の夢を語れる社会人になろう」というテーマの講座だった。

 

率直に感想を言うと、とっても面白かった。

 

講座の中で、

夢を叶えるにはどうするのか、それは3+3は…ではなく、=6にするには…を考えなさい。

 

何かと何かをして夢を叶えよう。ではなく、これを叶えるには何をしたらいいか。と結果から考えなさい。そのためにはより明確な目標、結果を立てておかないといけない。と講師は言っていた。

 

イチロー選手や石川遼選手が小学生の時に書いた僕の夢という作文が紹介されたが、2人とも小学生とは思えないくらい細かく夢を持ち、いつまでにどうするかを述べていた。そして実行していた。

 

自分はどうだろうか。

夢や目標は立てるけど立てっぱなしな気がする。そして期限を決めていない。いつか叶えようで終わっている。

 

だから、だらだらとあーしたいこーしたいって引きずるんだろうな。

 

私も夢の期限を決めよう。1年後に!とかね。

もしその期限が過ぎてしまったとしても、また次の期限を決めればいい。

 

決めると行動が変わるはず。

 

 

はらみき

{5.旅行先で見たカップル}

奇妙な男二人組がアパートから出て行って30分くらい経ったのだろうか。埃と砂にまみれた玄関は居心地がよろしくない。私が立てかけられた安っぽい靴箱は薄黒くなっている。たぶんもとは白だったんだろう、中古か何かをやすーくもらったのだろう。部屋はカップ麺のにおいがする。

とはいえ今までで一番楽しそうな輩である。これからどうなるんでございましょうか。早く帰ってこねぇかな。どんな話してんのか気になるわぁ。

 

 

立て付けの悪い木製の玄関ドアがギイと小さく音を立てた。おや、さっきの二人とは違う顔がこちらを覗いている。長い黒髪と大きな目。女性なのか?あの二人と交友のある?あんなカビ臭い男と?うっそぉ。

 

女は扉をくぐり、ゆっくりと、音を立てないようにドアを閉めた。整った顔ががらんとしている部屋に向けられる。俺には気にも留めない。

部屋の真ん中にデンと置かれたちゃぶ台の上にやたら綺麗な黒のUSB。部屋主の男が会社から盗んだデータが入っているやつだ。そいつを女がポケットに突っ込み、フッと笑うのが見えた。

 

…こいつ、ドロボーだな?

俺に意思があるとも知らずに部屋荒らしを楽しんでいやがる。俺が証言しちゃえばお前は冷えた飯を食うことになるんだぞ。おい!聞いてんのか!こら!警察に言っちゃうぞ!言えないけども!

 

女はしばらく部屋を探索すると、気が済んだようにドアに手をかけた。目的のブツは手に入ったんだろうな。哀れな男たちだ。

ドアをそっと開けると、ザーザーと大きな音が部屋を満たした。こりゃあなかなかのやつでっせ。お?いま舌打ちしたな?

 

と、女は横目で私を見下してきた。なかなか魅力的な顔をしている。女の口角が上がるのを確認し、私の鼓動が早くなった途端、私はグイと持ち上げられた。やったー。わーいわーい。

 

 

"…ふーん。良いねえ。"

女はさっきよりずいぶん綺麗なアパートの中に私を連れ込み、乱暴に靴を脱いで奥の部屋へと入っていった。私に着いた水滴が玄関で水たまりができてしまうほどの間、ずーっとふんふんと女が感嘆しているのが聞こえる。私がいる玄関からは確認できないのが残念なところ。クーッ!気になるぅ!お姉さん!なんのデータなんだい!

おや?俺の声が聞こえたのか?女は音も立てずに玄関にやってくると私をじっと見つめる。

 

"あなた、悪いけど運び屋になってくださいな。"

おん?外に向かってバサバサと水滴を吹き飛ばすと、部屋に通された。

 

 

綺麗な部屋だ。よく掃除もされているし、色合いとかそういうのにも気を使っているのだろう。おまけにいい匂いがする。物が少ないのはさっきの男たちの部屋と一緒なんだけどな。

私が部屋を堪能していると。

イタイタイタイタイタイ!なになに!なにそれ!カッター?やべえ痛いんだけど!なにしてん!

…柄の部分を切り落としやがった。嘘でしょ。

 

すると、私の中にさっきの黒いUSBをねじ込んできた。いやっ!まじっ!入らんて!ムリムリムリムリ!しんどいしんどい!

"入らないなぁ"

当然でしょ!なに考えてん!バカかこいつは!

 

女は机に押し倒された私に背を向け、ちょっと大きめで立派な柄を持ってきた。…なんでそんなもん持ってんの。

そいつはちょうどUSBが入る大きさに加工されてるらしい。

女はくるりと私の方に向くと、ぐいと私の柄を引っ張り取り、代わりにその黒くて大きい柄を強引にくっつけた。

…イタイデス。前後不覚デス。

 

女は鼻を膨らませて私を見つめる。しっかりUSBは入ってしまっている。新しい私の一部となった部分に。

 

"ただいまー"

女はハッと我に返ったように顔を上げ、私を部屋の端っこに慌てて立てかけた。

 

 

"あら!あなたおかえり!今日はどうしたの?ずいぶん早いじゃない。忘れ物?"

"どうしたの?そんなに慌てて。"

"ううん。なんでもないの。それよりどうしたの?"

"いやね、今日は年度切り替えとかなんとかで僕の課は明日の出勤で良かったみたい。だから今日は休みなんだって。いやー聞いてなかった。こんな濡れるなんてねぇ。やっぱついてないなぁ。"

 

夫!助けてくれ!この野蛮な女から私を助けてくれぇ!