〈98.バイト店長純情派〉
今日はいつも通り起きた。
起きるつもりだった。だが、体が重く、だるかった。
すごーくイヤーな予感だ。
バイトがスタートして1時間して、だんだんその予感が増してきた。これはよくない。もしかして…。
バイト先の後輩で複数人インフルエンザがいたのだ。もしかして…。
そう考えるとますます体が重くなる。これはやばい。
店長に連絡して、同期の暇してるやつに交代してもらった。家帰って早く寝よう。早く帰りたい。
すると店長から電話がかかってきた。
「病院に電話しといたから!行ってきなさい!」
いや、まだ熱っぽいだけ、体がだるいだけ、なのに救急に行かないとなのか?わからない。
だがせっかくの思いやりを受けたのだ。行こう。だるい体を引きずって15分ほど歩く。
結果。
特になし。
ないんかーい!バイト交代してもらったけど、ないんかーい!とりあえず家に帰って寝なさいと言われたので。ごろごろしてるとなんか気が楽になってきた。気がつけばいつもみたいにラーメン食ってるじゃねえか!熱はたぶん出たっぽいけど…。
病は気からというのは多分その通りなんだろうな。あそこで病院に行かず、家でインフルの恐怖と戦っていると、ますます衰弱したろうな。そういう意味では店長はさすが店長だった。
だが、だるいのは事実。明日は少しゆっくりしよう。どうも最近見境なしにバイトを入れすぎた。体と精神の状態が掴めてなかったようだ。
病は気から。本当の病もそうだろうし、いわゆる不安とかもそうなのだ。あんまり考えるな。でもちゃんと考えろ。そういうことなのだ。
交代してくれた同期。すまねえ。ありがとーございます。
適度に考えて、適度に考えない。僕はそういう生き方をしたらいいんだろうな。そういう文章ばっか書いてるしなあ。ちょっと違う観点も取り入れるためにも、ホウチガなこと、いっぱい書いてね。