ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

MENU

〈116.肝っ玉消失症候群〉

すみません、ここでゲリラライブしたいんですけど、店長さんいらっしゃいますか。

 

お客さんはDJさんだった。僕としては別に悪いこともないし、おもしろそうなことだからやってほしかった。だが店舗的には本部を通さないとダメ、ということで残念そうな寒さに縮こまった背中を見送ることになった。

 

人生に目標があるっていいですねえ。

次の勤務の人に伝えるとそう言っていた。なんというかその通りだ。ちょっと調べてみたら活動を始めてまもない新米DJさんらしい。だからこその売り込みで、頑張ってます!っていう気配は感じた。

 

とはいいつつ、この人はどこまで頑張る人なんだろうなあ、と行く末を考えてしまうさみしい私もいる。音楽も含め芸術とかスポーツっていうのはほとんどが道半ばで諦めて、トップに立てるのはほんの一部だ。その数パーセントを信じて頑張るなんてリスク管理出来てないね。なんて言う人もいるわけだ。

 

ただ、トップに立つのは数パーセントといったが、そのトップというのはどの尺度、どの観点から考えたらのパーセンテージなんだろう。テニスで言ったらグランドスラム本戦出場だろうか。そりゃそうだ。報道されやすく、目につきやすいからな。

 

だがどうだ。テニスのトップといっても、コーチ業もある。整体もある。ラケット開発もある。トップに立つイコール優勝、というのは浅はかというかミーハーというか、もったいないんだ。かくいう私もその数式の信者だったせいでテニスを簡単に放棄することができたんだ。全国制覇できないならテニスは辞めた方がいいのだろう、という感じだ。

 

そういう世間体には流されなくていい。そうだ。トップに立てないなら人権はない、なんてことはない。当然だが、優勝者じゃなくても人生があるし、"失敗の人生"の定義はだれもできない。リスク管理ってなんだかよくわかんないことばは信じすぎなくていいよ。

 

逆に、ああその人生いいね、って万人ウケする人生ってどうなんだ。

ああ、その気持ちわかるわかる、って言われる人生どうなんだ。

そんな薄っぺらい人生でいいのか。他人からしたら、理解できる人生だと何事も不快感を産まずにすむから、わかる人生を歩んでもらった方がいいだろう。

 

とどのつまり"他人事"なのだ。売れないDJの人生も、本人が真剣に相談したとしても、相談相手からしたら大抵の場合"どうでもいい"のだ。いい人生ですねえ、なんてもんだ。だから簡単に辞めることを勧められるのだ。

 

あなたのためにこれをアドバイスします、なんていうのは結局その人の自己満なのだ。アドバイスできる俺すげぇ、私はいい人間、と思いたいだけだ。もちろん中には本心から心配してくれる人もいる。そういう人の言葉はちゃんとあなたに届いているはず。そうじゃない、薄っぺらい言葉なんてトイレで消化されなかったモノと一緒に流れてしまえ。

 

すこし私の恨み節が混ざってしまったか。ここらへんでやめておこう。ただ、SNSとかで言われた悪口は相手はベッドの上でポテチを貪りながら脂っこい手で打ち込んだだけだし、目の前の人が発したアドバイスは聞いてる途中で隣の席のOLの世間話が聞こえたり自分の今後を不安に思いながらぺらぺらと口先で言っているだけだ。その程度で壊れる目標なら最初から持たない方がいい。その程度で不安に思う夢ならば寝る前の妄想に留めておけばいい。

 

私が生きている〇〇年をすべてちゃんと知っているのは私だけなのだ。今持っている夢とか目標っていうのは〇〇年の悩みの集大成としてできたものなのだ。それが数分、数日の付き合いしかないお前にわかってたまるか。

僕の妖怪愛を否定した男にぶつけたいのです。

 

あ、でもこれは、僕みたいな肝っ玉消失症候群患者が思うべきであり、ふつうに元気な人はそんな意固地にならないでください。心で思うだけなら、ないのと一緒でちょうどいいから。

 

僕の場合文字にして公表しちゃってるからなあ。思うだけじゃなくなってしまった。それなら責任取るしかない。ちゃんと夢を実現させねば。

 

ってかっこつけたりもしてみたいのです。DJさんを見習え。頑張れ。