ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈193.賢者〉

小学生の頃、さんすうの文章題がわからないことがあった。いつも母親に相談していたけど、父親が休みの日でゴロゴロしていたので聞きにいくことになった。

そしたら、まあ小学生には理解できない、小難しい言葉選びと概念的な説明でちゃらんぽらんだった。それを見かねた母が一言。

"ほんとに頭良い人はそんな難しい言葉使わないでしょ!"

親父はしばらくしょんぼりしていた。

 

これとは反対の経験をここ最近経験している。

今週、ふたりの教授にお時間をもらって色々お話をさせてもらった。おふたりとも研究領域では並ぶもの無しの大先生である。大先生ともなると、発する言葉一つ一つが難しかったり、重いものであったりするのだと思っていたが、そうではなかった。おそらく僕の目線に合わせて言葉を選んでくれたのだろう。わかりやすかった。それでいて絶対性を持った言葉でなく、議論の余地のある話であった。良い時間を過ごさせてもらった。

 

研究について考え直させられたのはもちろん、人間としても優れた人なんだなあと思った。研究者となると、じゃっかん頭カチカチ星人になったりする可能性がある。学部時代そういう人に教わった時期もあった。そういう人は言葉選びも態度も、なんというか、好きでない感じであった。

 

うむ。恵まれた研究室に入ったものだ。

賢くて、優れた先生がうようよキャンパスをしているなんてなぁ。

ありがたい限りだね。無駄にできないよ。

 

ちょっと疲れたけども。