〈254.5. 夢を叶えた人を見たの話〉
(Facebook版の方が気に入ってるのでこっちもあげちゃう)
あんまり流行に詳しくないし、カラオケに行ってもタンバリン係の私だが、人生初のナウい"ライブ"に行ってきた。
岡崎体育のさいたまスーパーアリーナワンマンライブである。
彼を知る前は、正直、陽キャによる陽キャのための陽キャ音楽だと思ってスルーを決め込んでいた。しかし、私が好きなゲーム実況者の放送に彼が現れて、「陽キャではなく、むしろ陽キャにすり寄って生きてきた」と仰るではありませんか。陽キャに擦り寄ることで生き抜く。まさに私じゃありませんか。
それっから色々ちゃんと聴いてみると、ふっと漂う陰の匂いとそれでも必死な姿がそのまま曲に出てきて虜になった。
彼が7年間追ってきた夢。それが、さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブだったらしい。彼の曲の中にもさいたまスーパーアリーナという単語はちらほら出てくる。彼はそれくらいきっと強く思っていたし、なにより"表に夢を出していた"そのことが素晴らしいなあと思う。
夢というのを表に出すのは難しい。叶えられない間は苦しいし、まわりからどう思われるのか恥ずかしいし、なにより近づけていない現実を直視しないためにも夢を語るのは無意識に避けたくなる。
彼は、ダサいしイケメンでもない。だけどその熱量は間違いなくかっこよかった。ライブ始まって5分。涙が止まらなかったのは、その熱量によって邁進した結果、夢を叶えたその姿を見たからだ。人の夢が叶った瞬間に立ち会えたこと。終始涙が止まることはなかった。
しかし、私も人間である。「だれそれの夢が叶ったんだって、やったね!」で生きていけるほど聖人君子ではない。泣くほど嬉しいのだが、同時に妬みがあったのも正直なところだ。僕は音楽家ではないけども、夢を追いかける者或いは追いかけていた者として、やはり自分の夢を自分で叶えたい。
とはいえ最近自分の夢がなんだかわかんないのも実情である。大学院に進学したけども、やろうと思ってた研究はそれほど自分にとって魅力的ではなくなったし、チェンジしてケニアからセネガルになったし、そもそも私は研究者になるのかハテナマークである。
継続できてるのはホウチガくらいなもんだ。
けれども。"寄り道、脇道、回り道。しかしそれも全て道。"とかいうありがたい言葉があるじゃないか。私の夢は置いといて、とりあえずいまある環境で最大限の熱量を持ってぶつかっていけば、なにか壁にヒビは入るだろう。
岡崎体育だって俺だって、良い体格してるんだから壁に対する破壊力は変わらんだろ?
明日の授業のために夜行バスで帰るのです。お金もないしな。今日はおやすみ、明日考えよう。