ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈191.発見の快楽〉

多趣味な人が知り合いにいる。

ライブに行ったり、ボルダリングしたり、ゲームしたり、映画見たり、旅行したり、飲みに行ったり。

その人のことをなかなか理解できないが、楽しそうにしているのを見ていると、なんだか羨ましくなるものだ。

 

かくいう私はというと、テニス好き、ゲーム好き、妖怪好き、アフリカ研究程度だ。改めて文字にして他者目線でみると、結構バラバラな趣味というか好みだなあと思う。なんだけど僕としては一つのまとまりがあることなんだよね。だって僕っていう容器におさまってることなんだもの。

 

 

ついこの間、不思議な体験をした。

眠りが浅く、ふわふわと夢を見ていた。夢の中で、おそらくかつて行ったことがある本屋をふらふらしていた。宗教やら哲学やらいろんな本を見ながら、あぁ良い本屋だなあと夢ながらホレボレとしていた。

そしてその日、久しぶりに神戸を散策していると、そこにその本屋があった。天井近くまでそびえる本棚。狭い敷地にこと狭しと並んだ厚い本。良い本屋だな。3年前くらいに一度行っただけだけど、ちゃんと記憶していたんだねぇ。そして、それがちょうど神戸散策する日に見た夢っていうのは不思議だ。

 

だけども、そういうのはあんまり不思議でもないのだろう。同じ小さな一つの頭の中で考えているんだから。良い本屋が神戸にある、ということは覚えてなかったけど、どこかで神戸と紐付けられてあったんでしょう。そして、明日の予定をベッドで反復しているうちに、記憶の奥底からその本屋が出てきた。それだけなんでしょう。

 

おんなじことが散らばった趣味にも言えるんでないかな。一つ一つの現象を取り上げてみてみると、全く関係ないように思えるけど、それが好きになった経緯とか背景とかをちゃんと読み解いたらきちんと一つの線になるんでしょう。それを読み解く必要がないだけで。しかもほぼ無意識下にあるものを引っ張り出すのは至難の技なわけで。

 

だからよーく考えれば不思議なことは一つもないんだろうな。不思議が当然に変わる時、結構快感なわけです。糸ひとつひとつを紡いでいって、ひとつの編み物が出来上がるみたいで。

読み解くっていう作業は面白いぞ。