【Day8】肩の力を抜いてね。〜オーストラリア旅行記〜
僕は旅行者なのに無理に地元民に溶け込もうとしている
通りを歩く人の身なりや立ち振る舞い、姿勢を観察しまるでそこに住んでいる人のように街の一部になろうとしていた
だが、無理な話である。自分が今日訪れた飲み街Chapel Streetという場所では完全に旅行者だった
夕食を食べに来たタイ料理の店員の言っていることがうまく聞き取れない。2.3回目にして今日のビールが売り切れであることがわかった。ああ、彼女は分かりやすい英語で言い直してくれたのだ僕が旅行者だから。
だが、なんだか吹っ切れた気がした。そもそも溶け込もうとすることは正しいことではない
自分はただ新しく見るモノ
すれ違う人間
口にする未知の食べ物を純粋に楽しみ、驚くだけで十分な気がしてきた
何をごちゃごちゃ考えていたのだろうか?
目の前の美味しいタイ料理とビールを前にして、ふうっと肩の力が抜けた気がした