ベッドにゴロンと横たわると目の前に大きな窓
青くライトアップされた橋が見える
橋を上から見るというのも悪くはない
遠くには陽炎のようにオレンジと白の光がチカチカと映る。道路を走る車のライトだろう
そうやって21階の高層ビルからブリスベンという街を見下ろすとジオラマのように、見るもの全てが自分の思い通り。
ずうっと、あっち側に見えるライトを点けたり、消したりできるような
だが、ふと自分のことがひどくガキのように思えて、視線を手元に戻してはケータイを手に取り、自分は高尚な人間だと暗示をかけるように言い聞かせるのだ
ブリスベン1日目
オーストラリアの街はどの街も碁盤の目のようにキレイに区画されていることに気づいた
ブリスベンという街もそう
だが、どこかこの街は他とは違う。
そう直感的に思ったのは先刻、ふらふらっと歩き回って人の感じやらレストランの雰囲気やらで勝手に決めつけているだけだ
ああ、明日はもっとこの街を探検してやろう