〈324.運命と覚悟〉
最近、私がこのブログをやっているからなのか知らないけども、友人やらなにやらでブログの話をよく聞くことになる。私がレーダーを張るようになったからなのか、相手が話題にとこしらえてきたのかはわからないけども。
多くの場合は個人ブログなんだな、やっぱり。思うがままに書いて、時々反応に反応を示して。
そのブログは僕が知らないだけで多くの労力を割いて書いているのだろう。毎日書いていらっしゃる方は少ないけども、そのかわり一回一回に思いがあって。
だからこそ、途中でぱったり止まる人も多くいらっしゃる。きっと、現実が忙しくなり、文章化することは後回しになるのだろう。それが運命であり、否定すべきも賞賛すべきものでもない。ただ、そういう事実がある。それだけだ。
だけども、個人の感情としてはすごく寂しく感じる。紹介でチョロチョロと見させていただいて、僕にはよくわからないことが書かれているなあと風のように過ぎ去ることもあるし、じっくり読んで思考を膨らませてもらったりもした。
その機会をこの人からは得ることがないんだなあ。さみしい。
ただこれも一期一会であり、親しくなりそうだ!これからよろしくお願いします!と思った人もいまでは連絡がなくなることがあり、なんやこいつよくわからんな…と眼中から消えたはずのやつと酒を酌み交わすこともある。
仕方ないのだ。寂しくても仕方ない。それは僕のエゴであり、興味である。押し付けるわけにはいかない。
そういう、己の力ではどうにかならないけどどうにかしたい。けども。
そんな時に僕は「運命」という言葉に逃げることを覚えた。
時々、その運命が唐突に変わることがある。諦めていたものが、急にガラガラと音を立てて動き出す。
そんなとき、僕はまた運命という言葉を選ぶことになる。僕の力ではなく、彼彼女の選択によってまた僕は嬉しくなる。
寂しくもなるし、嬉しくもなる。僕の力ではどうしようもない。どうにかできるとも思う。けども、どうにかしたところで僕は責任を負うだけの覚悟がまだない。だから運命に身を委ねることにする。
その、自力で変えられるものをなんとかして変える力を欲すること。それが覚悟なのかしら。
あぁ。それがしっくりきた。よく覚えておこう。