かまいたちの漫才が好きで好きで仕方ない。
そのひとつに、自慢ごとについての漫才がある。M-1でのネタらしい。
ボケの山内さんが、自慢ごととして"映画のトトロを見ていないこと"を取り上げる。
いや、そんなん自慢ごとなってない!濱家さんのツッコミにも動じない。
他の自慢ごとはいまから頑張ればマスターできる。でも、トトロを見てないことは「おいつけない。なぜなら、時間という壁に守られちゃっているから。」
こういう漫才。言い回しすごいね。
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この時間という壁に守られちゃっている、というワード。面白ポイントだが、同時に僕に刺さった。
投稿数538という壁。一応にも壁を築き上げてしまっていたようだ。
そうすると、他の人がどんなもんか目についてしまう。他の人はどんなもんかしら。あたいすごいことやっちゃってるのかしら。なんて。
僕らより先にブログを始めた人は何千何万といて、ちょろちょろと毎日投稿の人もいる。毎日投稿をしてなくても、ひとつひとつをしっかり書いていて、内容こってりなのが1000ほど溜まっているブログもある。
僕の538日というのは、友人にはよく褒められるけども、特筆すべき点ではないんだなぁ。何千日も書いている人の時間という壁を乗り越えることはできない。追いつけないし追いつかない、平行線のままだ。内容こってりの方とはそもそも土俵に上がれていない。
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3月も後半になる。
友人たちはまたいろいろな進展を見せてくる。
入社した会社を辞めて海外に出る人。新入社員として理想を持って働き始める人。2年目をもう時期迎え、先輩としての社会人生活をスタートする人。イラストレーターとして遂に会社から声をかけられた人。
僕はいつまでぼんやりとした700-1000字くらいを重ねていくのだろうか。意味はあるのか。もっと濃くしないと意味ないかな。
もともとはいろんな思いがあってホウチガを始めたはずだった。のにね。
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一年半はまだまだなのは知ってるよ。ましてや数回の試行じゃ少なすぎることも知ってる。
友人は言ってくれた。
トライし続ければあとは運命に身を任せるんだよ。
あとどれくらい重ねれば美しい風景を見渡せるのだろう。
どれくらいトライし続ければ壁から風が抜けてくれるんだろう。
まだまだなのは知ってるさ。知ってるけども。手応えもなにもないとわからないよ。291の頃となにも変わってないや。
岡崎体育さんのライブに行った時も、東山魁夷の絵を見に行った時も、ナポリの男たちの動画を見た時も、糸井さんの文章を読んだ時も、メイドインアビスを観た時も、ドラゴンクエストをした時も。
悔しくて仕方ない。いつになったらその世界に僕は行けるの。生きているうちにできるの?
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僕はまだ22年という時間しかまとっていない。やんなきゃいけないことをまだやりきってないんだから、報われるにはまだはやい。これからよ。
しかしだな。くやしいもんはくやしいんだ。かなしいんだから仕方ない。そもそも俺だけの人生じゃなくなっちまったんだかんな。焦りもあるわよ。
そのときになったらさ、538の何倍の時間の壁に守られているのかしらね!
楽しみで仕方ないわね!
「努力が必ず報われる」のは「報われるまで続けた努力」だけが努力だとされるからなんだろう!
じゃあ538は努力になるわけだ。