〈446.種火かき集め〉
不安でもないけど眠れない時がある。
単純に体内時計が狂っているか、それともなにか覚醒してしまうようなことがあったか。
そのどちらでもなかったと思うけど、太陽が昇ってしばらくしてからようやくねむりにつけた。
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眠れない時、なにをしたらいいのかわからない。
風呂からあがって体温が下がったその勢いで眠りにつくと快眠だとか。あとはおんなじ理論だろう、温かい飲み物を飲んでから寝るとか。
知っている快眠方法は試したけどどうも眠れない。
そんなとき、お得意の妄想に浸ることにしている。
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大抵の場合、妄想を始めて10分くらいで寝てしまう。しかし、妄想の調子が良すぎた。
妄想というか、恥ずかしいながら書きたい文章の構想を練ったり、展開を思い描いてたりする。
ちょっと前に週一投稿してた、置傘日記もその勢いで書いてしまったやつだ。ただ、今回思い描いてたのは長編の展開をやってみた。
いやね、一人で深夜テンションで考えているとめっちゃおもろいやん!ってなるけど朝起きてからはもうつまらなくてやる気なくなるのよね。
そういうガラクタの山が僕のスマホのメモ帳には山ほど積み上がっているのです。
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ガラクタの山、ゴミの山。
一つ一つをとったら臭いし汚いし、使いようがない。
だけども、分解して部品を集めてみたり、スクラップしてリサイクルに回したりするとまだまだ使い道があったりもする。
そう信じてまたゴミの山を築いてみる。
それが埋め立てにまわされるのか、リサイクルされるのか、はたまた議会で問題として取り上げられる邪魔者になるのか。いまのところそのどれにも当てはまらない、問題前の状態だ。
種火。
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こういう種火集めに深夜ってもってこいじゃないですか。
理性で抑えてたり、恐怖の感覚が弱ってしまうことで、日中は思いつかないとんでもないことを考えつく。深夜テンションは楽しいぞ。
ただ、悲しいのはせっかく楽しくても、共有できる人はいない。
なぜってみんな寝てるからだ!ひとりだけの世界で盛り上がってるのは少々さみしいものです。
だから、夜遅くまで酒盛りするのは、深夜テンションのシェアリング感があって大好きよ。
さて、明日は友人が泊まりに来る。
深夜テンションをシェアしてやろう。壁ドンされない程度に。