〈557.モアイの話〉
4月7日。
小中学生のころ、なかなかの時間を費やしていたものにケロロ軍曹があげられる。ギャグ漫画のなかに時々小難しい表現があって親に聞いたりした記憶もある。何度も読み返した好きな漫画だ。
基本的にギャグなんだけど、時々挟まれる真面目な展開がこれまた好きだった。
そのなかでもよく思い出すシーンがある。
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主人公はケロロ軍曹とその友達の地球人日向冬樹。日向冬樹はオカルト好きな中学生である。彼には一つ上の姉、日向夏美がいる。
僕が好きなシーンというのは。
夏美はオカルト否定派だが、テレビでオカルト番組をやっていると冬樹を呼ぶ。
しかし、そのオカルト番組というのがバラエティ系であり、モアイで大喜利をしているような場面だった。
夏美はそれをみて爆笑しているが、冬樹は自分の部屋に戻る。
「こういうときは僕がズレてるんだ。」
やや俯いて、悲しそうに笑っていた気がする。
細かい言葉は忘れてしまったが、確かこういうことを言っていた。
バラエティで、好きなモノを笑いの種にされるのを馬鹿にされているようで嫌なんだ。でもそれを嫌というのは違うのかもしれない。だから僕は部屋に戻る。
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この姿勢がすごく響いた。だから10年以上前に読んだものだけど覚えているんだと思う。
嫌なものは嫌と言う。この姿勢も間違っちゃいないし、必要な場面も間違いなくある。
だけども、一歩引く姿勢。これもまた大事だと思う。
SNSで比較的簡単に責任をそれほど負うことなく発言が可能になって10年くらい経つだろうか。当初からそうだけど、「荒れる」のは結局一歩引けなくなったときだ。
なんで引けないのか。顔がお互い見えないからどこまでも強気になってしまう。現実とは一線を画した世界だから。その結果、好きなモノをバカにされたことをしつこく対立してしまう。
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しかしだね。
本当に心から愛しているのであれば、誰がどうとか関係ないんだと思う。もちろん、作品で制作者のメンタルを削るような炎上行為をしたものがいれば、法に則って適切に処罰されるべきだ。だけどもそうでないならば、やはり一歩引くのはどうだろう。
そしてむしろ、その愛している対象の素晴らしい点を永遠に口にし続けたほうがよっぽど貢献できる。そうじゃないかね?
それがウザがられるとしたら、愛の押し付けになってるから気をつけなきゃいけない。
だが、押し付けず、ただひたすらに愛を語るだけならむしろ平和な世界だと思う。そして気に食わないことがあったら一歩引く余裕を。
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今回の話はここまでで、全然関係ないけどどうせなら成長したいと思い始めた。
コロナで室内に閉じこもったほうがいい。しかしそうなるとやる気が出ない。可視化したい。
ちょうど見ていたドラゴンボールではスカウターが戦闘力を出してくれる。
それなら僕の成長も数値化しよう。
僕の場合だととりあえずインプット量が少ない。
なので、読んだり見たりしたものを一つにつき5-10で戦闘力を加算していこうと思った次第です。アウトプットの加算はおいおい考えよう。
ということで今日から文末にメモを残していこう。前日比とその内訳でね。
今日の戦闘力: 5(±0)