〈595.宇宙〉
5月15日。
大学院生はほぼ授業を取る必要がない。それより論文頑張って書け、ということなんだろう。
しかし、不真面目な私は論文より趣味の授業をとったりすることが多々ある。
2年の前期なら余裕だろうと思ってひとつ、とても面白い授業をとってしまった。
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高校の数学と物理で完膚なきまでに理系分野にボコボコにされてから、理系科目がどうも好きになれない。
しかし、好きではないけど興味がないわけじゃない。数学の魅力に取り憑かれた人や物理法則の不思議な世界などはおもしろいとおもう。わかりやすく説明してくれたらたぶん好きになると思う。
専門外のことをちょっと知りたい、というのはよくわかってくれると思う。そのなかで身近なものであれば尚更だ。
僕らの生活で身近なもの。いつもいつでもどこにいても身近にあるもの。というか、それがないと地球がないもの。
宇宙である。
たまたまだが、京都大学は宇宙研究で例のないものがあるらしい。宇宙総合学というもの。
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宇宙を学ぶ、となるとまず初めに思いつくのは宇宙の誕生とか、他の惑星とかじゃないかしら。
これは、天文学とか工学とか理工学なる方々の専門になる。つまりTHE理系科目。
しかし昔から人は空を見て思いを馳せてきた。俺だってちょっとくらい知ることだってできるはず。そう思ってとってみたら、なかなかいい授業である。
宇宙総合学の総合が意味するところは、学際的ということだった。学際的っていうのはひとつの専門に限られない分野横断型の学びを意味する。
宇宙総合学は、宇宙を天文学・理工学に限られずに考えていこう、というものらしい。
そうなると、文系の私がとっつきやすい、いや大好物な切り口もあるようだ。
歴史文献の中で宇宙がどのように出てきたか、宇宙に人類が社会を構築したらどんな課題と人間は向き合うことになるのか。などなど。
これはおもしろいかもしれない。
今季最大の期待をこの授業に持っている。
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将来宇宙に関わっていくかはまったくもって想像できないが、SF小説みたいなかたちで宇宙を想うことはしつづけていきたいな。
宇宙開発は前々から言われてるけどまだ大衆化してないと思う。
だからこそ、いま宇宙と向き合うことはすごく益のあることなんじゃないかな。
そう思うと、宇宙社会学なんて先見の明があっていいと思う。
…あ、もうそういう考えを持ってる方はいるらしい。
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戦闘力37日目
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