Midnight in Tokyo
東京に来た。
朝の10時に眠い目を擦りながら見送ってくれた妹のことをすこしばかり思いながら乗った飛行機は悪天候の中ひどく揺れた。
しばらく本を読んでボーっと外に目をやると、雲と雲の間に隠れた海岸線沿いに家が何軒か連なっているのが眼下に見てとれた。
友人が言っていた
海への不時着はほぼほぼ成功することはないと。
上空から叩きつけられた時に海はコンクリート並の硬さとなり、うねる波は機体に穴を空けるのだと
このまま海に落ちてしまったのならどうなるのか
おれは愉快な人生だったと笑いながら藻屑となるのだろうか
不思議なことばかり考えていると、飛行機は羽田に着いた
友人が外で出迎えてくれて、これから東京での生活が始まる
始まり、そして慣れて、終わり、そして始まる
このサイクルにいつしか心地よさを覚えているのは、先生、大学時代の恩師よ
おれは、あなたが授けてくれたstep out comfort zoneという言葉をおれの人生で体現できているのでしょうか?
わからぬことばかり
東京での初夜を過ごす。