〈763.コミュニケーショナー〉
10月30日。
1年ぶりくらいに会う先輩は、それはそれは大人になっていた。
大人になっていた、というと偉そうに評価しているけども、そうじゃなくて遠くに行ってしまった感じだ。
あぁー。すげぇ。みたいな。
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まず、すべての所作に相手(今回だと僕)を心地よくさせてくれるものがある。
席を譲るのはもちろん、話も盛り上げてくれるし、メニュー選びまで楽しかった。
さすが営業マンは違うなあと。まだ社会人4年とは言ってたけど、されど4年なんだよな。
同じ研究科の先輩でも、フランクだからとはいえこんなに自然に気遣いできるのはいない。本当に気持ちがいい。
そうなのよ。こういう自然なジェントルマンにあたしもなりたいのよ。
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気を遣って、気を遣うのは当然なんだけど、気を遣わずに気を遣うことができたらそれはそれは素晴らしいと思う。
意識せずに相手を気持ちよくできるってのはいいな。
人間として最高の能力じゃないかしら。
どんな能力が欲しいかと問われたら、いまなら「すべての人が何も意識せずとも心地よく感じる身のこなし」という能力。
それくらい素晴らしい能力だと思う。
人間はコミュニケーションなしには生活できないんだから、そのコミュニケーションで楽しくなるんだから最高じゃない。
社会的動物の最高地点じゃないの。
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やはり社会人として、会いたくなくても会わなくちゃいけない、怨憎会苦な間柄でも協力しなきゃいけない場面があるだろう。最大限の効果を出すためにも、自我を殺して成果を求める場面もあるだろう。
最近の流れだと、そういうのを否定しがちだと思うけど、そういう経験を積むものだけが得られるのが「万人を気持ちよくさせる身のこなし」だと思う。
ならば自らそのトゲの道に突っ込んでもいいかもしれない。
想像を絶する苦しみがあるだろう。だから突っ込みたいとは言えないのが難しいところだけど。
あの先輩みたいな身のこなしはほしいな。
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戦闘力203日目
1364(+5)
勉強+2
その他+3
坊主が徐々に伸びてきた。完全にジョリジョリ。
これはある意味、触り心地いいよ。