11月16日。
11月も中頃を迎えている。つまり、修士論文の提出まで残すところあと1ヶ月。最後の追い込みになる。
そこから公聴会があって、最終提出があって、という流れとなるとはじめの一歩を躓けない。この1ヶ月はかなりの大勝負になる。世紀の一大決戦。見逃すことなかれ。
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とはいえ、同じ研究室に博士論文を提出する先輩がいる。
いやぁ大変ですねぇなんて話をしていたら、なんとも自分がおこがましいと思い知った。
僕の論文はおそらく3万字程度になる予定だ。先輩の論文はどんなもんなのか聞いてみると、一章あたりそれくらい、だそうな。
全何章ですか?
7とか8章だそうな。
3万×8=24万。おやまあ。僕のこの疲労は先輩の8分の1。
おやまあ。
それだけ博士号はプロフェッショナルということなんです。
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といいつつも、先輩はそんなことないと謙遜していらっしゃった。もともと投稿論文をいくつか集めたもので日本は許されるだけだから、とか。一回書いちゃえばそのあとは行けたりするもんだから最初が大事だとか。そもそも文字数多けりゃ良い論文ってわけじゃなくて、短くて綺麗にまとまって素晴らしい論文がいくらでもあるからとか。
そりゃあまあそうなんだけどさ。量より質ってこともあるけども、質より量ってこともあるわけでして。
これがマスターとドクターの違いになるわけですな。これはおそれいった。
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ドラクエの職業システムはなかなか面白いものでして、下級職業は5回くらい戦闘するだけですぐに次のレベルにいけるけど、上級職は20回とか30回とか、場合によっては50回とか戦闘をこなさないと次のレベルにはいけなかったりする。
上級職に就くためには下級職を複数「マスター」してないといけないわけでして。
学位をもらったり、修士号をもらったりすることで、ちょっとした分野のマスターにはなれるけど、そういうのを混ぜて分析したり考察したりするようなドクターにはめちゃめちゃ時間がかかる。
いままさに、僕は下級職業をマスターしようと最後の追い込みをかけているわけだけど、その何百歩の先のところをドクターは歩いているわけです。
そりゃあ見てる世界が違うわけで、あたしからは会話のレベルを合わせることができないわけだ。
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もちろん、研究だけじゃないと思う。ビジネスの場でも、どんな場であっても、博士号とか修士号っていう目に見える称号がないだけで、いくらでもマスターとかドクターとかがいるんだと思う。
そう考えると、なんにもマスターしてない僕らが社会に出るときはカッコつけてもなんにも始まらないわけでして。無職な凡人スタートなのを自覚できたら、そりゃあ吸収しに動くしかないのよ。
がんばろうね。
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戦闘力220日目
1463(+4)
勉強+1
その他+3
大事なことはゲームから勉強できるってことなんじゃないでしょうかね。
どすか。