3月6日。
もののけ姫を観た。小学生とかそれくらいぶりにみたのでようやく話の流れと世界観がわかった。ありゃあすげぇもんだな。
見終わった第一の感想、ポジティブな意味でわかったけどわかんない。この気持ちを作り出せるって相当なもんだぜ。すげえ。
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なにより現実っぽい複雑な関係性を物語の中で説明口調なしで伝えられるのがすごい。小説とか物語を描こうとしてなににつまづくかってそこなのよ。
特に、リアルではない物語を描く時にどこまで説明すれば理解してもらえるか、どんなふうに描けばそれを伝えられるのか。
それがもののけ姫はきれいだった。違和感なく理解できる。突拍子もない展開がない。「なんとなくわかった気になれる」これってほんとにすごいと思う。
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個人的に気になったけども、それはそれでいいんだろうというのは終わり方である。
ストーリーの山場を超えた瞬間終わる。物語の中で余韻に浸らせてくれない。よくある展開としては、山場を超えてこれからどうしようかみたいな話とか、一年とか二年後の話を入れて終わらせるみたいな。それが一切ない。
ヒーローとヒロインの恋事情とか、世界の発展とか、すべてなし。だからこそ考察しがいがあるのかもしれない。お行儀よく終わらないからこそのリアリティかもしれない。
だからこそ今でも思うのは、宮崎駿はあの世界にトリップしたんじゃないかと。物語なのはわかるけども、どこかでほんとにあった話とか、そうじゃなくても歴史書に書かれてたとか。
あまりにも美しいような気がする。
それを支えるのがジブリの作画力なんだろうな。いわゆる可愛い絵ではないのにちゃんとヒロインは可愛いし、自然はめちゃめちゃ美しい。世界に誇れるアニメーションっていうのはいろんな解釈できるけども、子供から大人まで楽しいのはやっぱりジブリなんだな。
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もののけ姫のあとはナウシカを見るのが定番なんだって?たしかに雰囲気は近いような気がする。ナウシカの話は一切覚えてないのでもののけ姫同様楽しみである。
物語はもちろん、世界観とか描き方とかキャラクターとか。これからズブズブの駿ファンになるだろうな。