5月12日。
教習所の学科ではご存知の通り運転のルールとかマナーを教わる。そしておそらくどこの教習所でもそうなんだろうが、講義の後に必ずビデオを見る。そのビデオの茶番というか、教えるための前振りのちょいドラマみたいな、それが好きで仕方ない。
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おそらくどこかの劇団に属している俳優なんだろう。彼彼女たちの演技はまったくもって文句はない。しかし、その状況は客観的に見るとなんともアホやなぁと思う。
例えば所属しているサークルの好きな人から引っ越しの手伝いを頼まれたから車を回すことになった初心者の大学生男子。初心者マークがダサいからつけなかったら運転がめちゃめちゃ大変で、予定より遅れちゃった。そしたら電話がかかってきてサークルのメンバーに煽られる。頑張れ初心者。それにイラッとして飛ばしたら事故っちゃった。
たしかにあり得るかもしれない。しかし、なんかこう現実的じゃないんだよなぁ。いかにもこのあと事故りますよみたいなフリが多すぎる。遅刻している初心者相手に煽る。まあ人間関係によってはいじられキャラならあり得るのかもしれない。しかしそれでキレて事故るってのはなんか茶番感がすごい。
最初の1分で、好きな子から引っ越し手伝いを頼まれた時点でもう事故の未来見えるもんね。
これがお笑いであれば「お約束」「テンドン」の面白さになる。ドリフのコントのようなものだ。それを大真面目にやるし、シリアスな終わり方だし、なんかどういう気持ちで観たら良いかわからんくなる。
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じゃあなにか良い案はないだろうか。
例えば、事故を起こして実刑判決をくらった人の事故を起こした経緯の再現であったりその後の人生であったり、あるいはインタビューを流すのはどうだろう。もちろんそういうのに協力してくれる人を探すのが難しいだろうし、人権に配慮するとなかなか難しいのかもしれない。
しかしそういうリアルで詳細な情景描写があることこそ人はビビると思う。しかももし一つでもその人と自分の共通点があれば明日は我が身だと思える。実際僕のまわりでは事故を起こしたり被害者になった人はいないので、事故は本の中の話でしかないように思える。
つまりいかにもそうなるんやろうなみたいな茶番じゃなくて、リアルな事件を取り上げた方がよっぽど記憶に残るし意味があると思う。
隣に座っていたお姉さんは机に突っ伏して寝てました。どんな内容にしたところで興味ない人は興味ないんだろうけども。
芸能人で事故起こした人にインタビューするとかでも良いと思うんだけどな。
茶番が効果的なのはお笑いだけじゃない?