ホウチガブログ

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〈1032.サウスパークに行こうぜ〉

7月25日。

 

サウスパークというアメリカの切り絵風のアニメがある。
とんでもなく侮辱的で、差別的で、禁止用語ばかりで、下ネタで、グロテスクで最悪なアニメなんだが、僕はファンである。
これは差別アニメですよ、という前提で逆にそんな馬鹿なことをうやっている登場人物たちをあほやなあ楽しむのが正しい楽しみ方である。
つまり、現実と同じ地名や国名が出てくるけど、それはあくまでたまたま名前が一緒なだけで完全なファンタジーの話だとして楽しむのがいい。

 

 

一つの例。
ある日のサウスパークでは小学生男子の間で、日本のおもちゃ会社が開発したチンポコモンというおもちゃが流行する。毎日チンポコモンばかりしている子供たちに親たちは不安を感じ始め、日本の会社に開発の目的はなんだと問う。しかし、会社員はただのおもちゃ屋だと訴え、むしろアメリカ人の陰茎は大きくて素晴らしい日本人は小さくて醜いということでまるめ込まれてしまう。
チンポコモンはますます人気になっていき、子供たちは徐々に洗脳されていく。そしてついにチンポコモンキャンプという名の出兵式が行われ、真珠湾に攻撃しようということになってしまう。
困惑している親の一人が突然「チンポコモンはクールだ、私も好きだ」と子供たちに叫ぶ。
すると子供たちは「親が好きなものなんてかっこよくねえ!」と言い、洗脳から目を覚ます。

 

 

下ネタ、政治ネタ、偏見などなど満載の話である。
風刺っぽいギャグアニメである。くだらないアニメだけど、エミー賞を受賞していたり、この話もノミネートされたりしている。
いまならネットフリックスで観れたはずだ。グロ表現に耐性がある人は見てみるといいだろう。

 

最近もコロナの話を取り入れたりと、なかなかスパイシーな話が多い。
もちろん、不謹慎かもしれないが、それをそれとして話題にするのも大事なことである。そもそもギャグアニメだという認識を忘れないでね。
風刺漫画は日本の新聞でもあるし、そういう漫画文化は日本のお家芸である。
とはいえ今の時代であまりにも過激なことを言いすぎると規制されてしまう。
やりすぎだろうという話もあるが、まあでんじゃらすじーさんみたいなもんだと割り切って楽しみましょう。

 

 

こういう風刺はやりすぎると寒いし、偏りがありすぎると冷める。
風刺でちょうどよく面白いというのはなかなかバランス感覚が必要だし、アニメにするのであればオチもきちんと付けなければならない。
そういうバランス感覚がなかなかいい具合の過激なアニメである。

 

これがアメリカ一般家庭でもなければアメリカ人の認識の仕方だというわけではさらさらないけども、確かにこの口の悪い環境で育ったらカートマンみたいなクズ野郎にもなるだろう。
これの日本の会社が作った版を見てみたいかも。ありえないけど。