12月7日。
日本に着いた。いやぁ。日本語の看板ってええなぁ…。
国際空港では、毎度のことながら日本に帰ってくるとマリオファミリーが迎えてくれる。マリオからクッパの子分まで勢ぞろいだ。それぞれにwelcomeやら熱烈歓迎!とかプラカードみたいなのを持ってたかな。
そしてキノピコが端っこで笑っている。「おかえりなさい。」
それを見て毎度のことながら涙が溢れてくる。
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今思い出しても涙が溢れそうになる。この気持ちはなんだ。
絶対に悲しくはない。むしろ嬉しい。そして、嬉しいというか、やっぱり安心感に近い。ようやく帰ってこれたか。そういう気持ちになる。マリオファミリーという日本の顔であり、僕が好きなキャラクターというのもあるかも知れない。ともかく、絶大な安心感が心の緊張を緩ませ、涙腺をも緩ませるのだろう。
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これが女優さんとか、俳優さんだとあんまり感動しない気がする。なんというか、広告なんだろうなって思うから。金の匂いがする。
しかしマリオたちだと金の匂いより別の匂いを感じる気がする。
世界に誇る日本文化の最新。そのプライドであり自信。その胸を張る美しさのようなものではなかろうか。
だって他の国でその国のゲームのキャラクターやらアニメのキャラやらなんやらを空港に置いてみろよ。僕は絶対にわからない自信がある。
人間自身ではなく、人間が作り出したものに空港という海外からのお客さんのファーストコンタクトを任せる。これほど自文化に自信を持った行いはない。
泣きたくなるくらい嬉しいことだ。いつか僕もそういう誇れるものをなにかクリエイトしたい。憧れにも似た感動を感じるのだろう。
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あと、単純にだれかに"おかえりなさい"って言われるのは嬉しいよね。そこに僕が生きても良いって認められたような気がする。帰る場所があったんだって。
いくら慣れたとはいえ、海外ではやっぱり外国人である。外来なの。
その緊張感ってやっぱりあったんだろうな。
おかえりなさいってプラカードを持たせて、喜んでもらえるキャラクター。
つくってみたいなぁ。