〈1034.人災回避のマネジメント〉
7月27日。
台風が近づいているとか。もう完全に真夏だ。毎年台風で大雨警報が出たり災害が発生してしまう。今年はもうこれ以上の被害が出ないことを祈るばかりだ。
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災害が起こると時々、これは人災だったという話も出てくる。未然に防げたであろうことが適当なチェックや費用削減によって十分な対策がなされたかったが故に発生してしまった時に見られる。
もちろん十分な対策がなされることが一番いいことだけども、経済的な状況だったり人員不足だったりでそこまで気を回さないこともあるだろう。
しかも絶対的に起こることが分かっていればだれもそんなことするわけない。そんな確率わずかだろうと思うからこそ災害対策は後回しにされるのだ。
悪い言い方をすれば、運の良し悪しとも言えるかもしれない。
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最近僕はバイトをはじめた。
比較的有名な店なのでバイト初日で新人研修という名のリスク対策講義だった。
ものを使う時、操作する時は必ずマニュアルに従い、指差し確認や作動の確認を忘れないこと。お客さんになんと言われようがどれくらい待っていようが、100%問題なしと言えない限り社員の応援を要請して絶対に勝手な判断をしないこと。
かなり徹底した社員教育であった。仕方ない。バイトも含めれば200人以上が在籍しているであろう団体ともなれば、意識の水準が下がることもあるだろうし、それによる問題と社会的信頼の失墜もありえなくもない。
新人教育は、プロとアマの大事な線引きなのだろう。
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同時に社員の方が言っていたのは、長く勤めれば勤めるほど問題も発生するとか。プロであることが長くなると自覚をするタイミングがなくなり曖昧になってしまう。
だからこそ新人の方からの密告が大事だったりするんですと言っていた。
密告という言い方はなかなかネガティブなイメージがあるけども、反面教師になるような存在は消さなければならない。再教育の場も作らなければならないと考えているとのこと。実際にそういう場が設けられたことがあるのかはさておき、そういう意識づけを初日にするのはちゃんとしている。
新人も新人としての役割があるという具体的な言葉がけは大事なもんだ。
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自然災害はもうどうしようもないところが少なくない。しかし、後になって人災だと言われないように徹底的なリスクマネジメントのうえで生活を営むようにしないとプロとは言えないと考えさせられる。
なかなか大事なことですね。