1月3日。
バイトはじめが今日だった。
三が日ということでまったく乗り気はなかったけども仕方ない。
いつも以上にお客さんが多いのは会社としてはうれしいことだろうし。
お客さん側からしても、三が日最後の休みの日ってことで、ちゃんと楽しみたいだろうし。
ということで、結構な数のお客さんの相手を正月早々やってきた。
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この年末年始の休みでやってくる人たちはいつもやってくる人たちとはかなり違う種類である。
僕のバイト先は相手のリアクションを身ながら対応を変えたりするような職場である。
年末年始だとファミリーが多く、長期休暇だからやってくるような「一般的に想定される人たち」がやってくる。
それがいつもの平日だと、来るのに慣れている人たちや修学旅行生という団体で最強になる人たちがやってくる。
年中平日はアドリブがかなり大事になってくる。
想像と違った行動を取ったりするし、そもそもがイベントデーではないのでリアクションが薄かったりもする。その分期待度が高いのでかなりのところ頑張る必要がある。
一方で年末年始はそもそもがテンションのあがっているお客さんが多い。しかもファミリーやら友達チームやらで想定できる反応が多い。
確かに人は多いけども、予定通りなので余計なことを考えずに済むので楽ちんである。
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バイト先では4月からの仕事のために、お客さんの反応を勉強している。
4カ月くらい経ってわかってきたことは、感情は伝播することである。
一人が喜ぶと、喜びの団体になる。一人が驚くと、驚きの団体になる。
それだけじゃなくて、通常より激しく感情が露呈すると、その団体の周りもその感情に支配されるようになる。
これはかなり大きな発見だったと思う。
わざとらしく感情が爆発していても、周りは流される。ならば、ひとりをターゲットにして感情を作り出せばよい。チーム全員の感情を作り出すというのはかなり難しいと思われるが、一人を狙い撃ちすれば全員がその感情になるという作戦である。
これならばどうにかなりそうである。
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それともう一つ、感情を作るためには、間と勢いが必要である。
勢いだけで襲うものなら、最初は良くでも途中で慣れてくる。一度慣れてしまうと、もう一度感情を作るのはほぼ不可能である。
ということで、最初は勢いで行きつつ、一度間をあけることだ。間をあけることで、お客さんも一度精神的な休憩に入る。すると、もう一度勢いよくいっても一回目と同じかそれ以上の感情を作り出すことができる。
もちろん、それを何度もやったら飽きられるので適度にしておいたほうがいいけども。
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たぶん他にも感情を作り出すことはいくつも方法があるんだろう。
なぜそもそもそんなところにお客さんはお金を払うのか。そこら辺を考えるのも良いだろう。
そこらへんはまたおいおい考えていこう。