真意
コンビニでバイトしているといろいろなことがあります
優しい人が来たり、無口な人が来たり、ちょっとやばめな人が来たり
4年もコンビニで働いるのでとにかく色々なお客さんに会ってきました
そして、無茶を言う人、店員を明らかに下に見ている人もたくさんいる(もちろんそうでないきちんとしたお客さんもいらっしゃる)
具体的に来たクレームにはこんなものがあります
レジで店員が雑談をしている
温めた弁当が熱すぎる
商品が品切れしている
店員が品出ししている際の音がうるさい
…
これらのクレームのうちお客さんに害を与えるような、損をさせるようなものはありますか?
ちなみに店員がレジで雑談しているというのは、お客さんからしたら仕事に関する話をしていても「雑談」になるらしいです
なぜこのような「自己中心的」なクレームが多いのでしょうね
そして、なぜ企業はこのようなばかばかしいクレーム一つ一つに丁寧に対応するのでしょう
私が働いているコンビニ大手はこういったクレームが来た際、全て店員の責任になります
昇給に響くこともあります
でも、ここで会社やオーナーに口答えしたらもっと昇給に響きます
こうやってコンビニ店員のストレスは溜まっていくのです
そういえば、日本には「お客様は神様」という考えがあるそうですね
この言葉の本来の意味を知っているのかな
この言葉は1961年頃、演歌歌手の三波春夫さんとその対談相手によって生み出されました
対談相手「三波さんにとってお客様をどうおもいますか?」
三波「お客様は神様だとおもいますね」
三波さんにとってのお客様はオーディエンスです
三波「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです」
(出典:「お客様は神様です」について)
三波さんは演歌を聴きに来てくれているお客さんに対して感謝の気持ちを持って「神様」と言っているのです
それを近年の日本人は、「お客様」視点での神様観念を持ってしまい、店員がいるおかげで店が成り立っているのにも関わらず、ちょっとでも気にくわないことがあれば「神様になにしてるねん」とクレームを入れるようになってしまったのです
もちろん、きちんと店員に敬意を払ってくれるお客さんをいらっしゃいますが、そういった方は残念ながらかなり少ないです
日本はいつからこのようなクレームいいなり大国になってしまったのか…