ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈147.地に足ついた心持ち〉

2月22日。やっぱり今日も鳥とヤギがやかましい。昨日生まれたばかりの子ヤギは間違いなく可愛いんだけどさ、もう少し静かにしてくれませんかね。

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のそのそベッドから出て、掃き掃除の手伝いをすることに。チリトリを持ってしゃがもうとすると、腰が降りなくなっている。なるほど、これが登山の筋肉痛か。太ももの前部分が痛いのは初めてだ。崖降りれるかしら…。

 

今日も甘ったるくて仕方ないコーヒーとインスタントの麺を出してくれた。昨日より多い気がするのはなんでだろう。お母さんありがとね。

お父さんが腕時計をペチペチする仕草をして、

"バス行っちゃうから急ぎなさいよ〜"

ってヤギと戯れる日本人を急かす。

昨日作った相棒と行こうかしら…、おや、見当たらないぞ。卵さん曰く、お母さんがヤギを誘導するのに使っていたらしい。伝説の杖が…。せめて役に立ってくれよ。

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バス停までお父さんが連れて行ってくれた。

"昨日おとといの結婚式で人が集まったからちょっと上に行こう"

そりゃあ上に行けば座れるかも知らないけどさ、滝汗で筋肉痛にさらに崖を登らせるかね…。さすがお父さんはサンダルで汗もかいてないわ。

 

バスで下山するのは生きた心地がしなかった。あと数センチ間違えれば真っ逆さまよ。しかもコンクリートのコの字もない道なので、心臓が体内をあっちゃこっちゃ飛び回る。どうか無事に土を踏ませてください。全身力んだその時、思いっくそ天井に頭をぶつけた。

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5,6時間後にようやくカトマンズに帰ってきた。無事にコンクリートを踏めたよお母さん。バスプールで降りようとすると、前の方のお客さんがなかなか降りない。前の方だけでもない。後ろにも降りない団体ができているぞ。終点のはずだぞ。

"お金持ってなかったみたいね。これから喧嘩になるよ。取っ組み合いになるかも。"

あらまあ。

 

スイスイと卵さんに導かれるまま、観光客向け商店街に着いた。同じ通りに地元民向けの衣類やら食品やらを見て来ると、商店街の清潔さに驚く。その中にある卵さん行きつけのカフェへ。中庭みたいな感じで空が見えるネパール離れしたような空間。オシャレすぎないか。屋根ぶち抜いて木も生えてるし。目に付いたケバブを食べたけど、いわゆるケバブではなく、串に刺した肉とパンと野菜が出てきた。上流階級向けケバブかしら。

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商店街をぶらぶらしながら家を目指す。あれ、これとおんなじ店、さっきもあったよな。仏具屋とお面屋は相当数あったけど、どれもおんなじようにしか見えないぞ。明日じっくり見てみよう。

 

夜は疲れちゃったので一人でゴロゴロした。外では犬が鳴いていたり、工事をしていたり、サイレンがやかましく通って行ったり。賑やかで面白い街だけど、ヤギの声が聞きたいナァ。

 

明日は土曜日で町中が休みらしい。どんな様子か見てきやす。わくわくすっぞ。