ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈151.チトワン最終日〉

ネパールについて1週間が経過した。追われることもなく、こんなにも気ままに穏やかに過ごすことができているのは、案内してくれている農業のプロの卵さんのおかげだろう。行った先でなんでもしてくれる。いやあ、ありがとう。

 

今日という今日もやんわり起きたい時間に起きた。三階の河に一番部屋のドアを開けると、まさにその目に太陽がうつる。眩しくて、暖かかで、そして心が晴れる。ホテルの朝食をいただいた。昨日と同じメニューだけど、見える景色がなんとも晴れ晴れとしたいい景色だ。いいところに泊まってしまったよ。ホテルの人たちも笑ってくれるし、なにかと話しかけてくれる。

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しばらく部屋でゴロゴロ、ぼーっとする。お腹が空くころに重い腰を上げて、観光地の食事をとることにした。ネパールはラッシーをいろいろなところで見かける。バナナラッシー、バニララッシー、そして今日はチョコラッシーにした。はっきり言ってお金持ち用の飲み物ではないのだが、この安っぽくてそれでいてちょっとおしゃれなラッシーは好きかも。ピザと揚げたモモを食べて、ジャンキーで幸せな昼だった。

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そのまま観光地の商店街を歩いた。なんというか、ナショナルパークからの通りは一つ、観光客はほぼ確実にこの通りを歩くはずなのだが、店に店主がいないのだが。我々が店に入ってノコノコ隣の店からやってくる。やる気を出せぃやる気を。このやんわりした雰囲気の方が、バチバチのビジネスマンより好きなんだけどね。頑張った方がもっといい街になるんじゃないの?

 

その中では、やたら小綺麗な木造の衣類屋さんがあった。ちょっと周りの店とは異色な、面白そうな店だった。なんだけど、入っても店主はなし。おいおい。見掛け倒しかい。

隣の店からちょっといい格好したおじさん、というかお兄さんが来た。服を選んだり、小物をみていたりすると、その兄さんが話しかけてきた。

 

"どこから来たの?"

日本です。

"日本のどこ?"

大阪だけども。

"僕ね、日本行きたいの。フクオカ。東京とかもいいよね。"

詳しいわね。

"実は僕、日本に妹が言ってるのよ。僕はここで薬局やりながら、この服のデザインもしてるんだ。"

 

名刺を見てみると、pharmacyという文字があった。なるほど、隣の店にいたのは薬局の店番もしているからなのね。日本でもそのデザインを送って、妹さんが売っているのかな。そんなことを言っていた。薬剤師兼デザイナー兼ビジネスマン。こりゃまたすげぇ人だなあ。やっぱり普通の店じゃなかったぞ。

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日が暮れ、長袖だけだとちょっと寒いころ、温かいものを食べに再び商店街に行った。昨日はなかなかいいものを食べてしまったけども、今日はそれを超えてくれるだろうか。昨日同様、観光客向け雰囲気抜群のレストランへ入った。

 

ネパールっぽいものを食べたいけど、ちょっと豪勢にいいものも食べたい。サラダに加え、主食を3皿も頼んでしまった。

 

意外とすぐ出てきてくれた。スイートコーンの天ぷらにカルボナーラ、フィッシュ&チップスとネパール式焼き飯のビリヤニ。こんだけ注文すれば一つぐらいイマイチなんじゃないかとくくってたら、そんなの謝罪になる。全部どれもどこもかしこも否定のしようがない。雰囲気もあってだが、食べるだけで気持ちが高揚する。口数も増える。汗もかく。とにかく楽しい時間だった。

 

日本ではできないことだが、料理を残したらパッキングをお願いできる。つまり、このうまいうまいやつたちをお部屋でゴロゴロしながら堪能できる、素晴らしいシステムなのだ。せっかくだからそれぞれ少しずつ、"あえて"パッキングしてもらった。

 

部屋に帰ってワクワクパッキングオープンタイム。フォークつけてもらうの忘れたけどうまいからなんでもいいや!ほれ!

 

…?

フィッシュ&チップス、は…?天ぷらさんはどこへ行ったの…?パッキング忘れ…?

 

お残ししたっていう事実に罪の意識を抱える夜になってしもうた。それなら飲んで忘れるしかねえや!おやすみ!