〈214.だみだこりゃ〉

わかった。これは5月病だ。

別に境遇に対する不満もないし、むしろ恵まれているくらいだ。こんなふわふわした大学院生活を送れていることに感謝しなければならない。

しかしながら、まるで雲の上を歩いているような感覚である。現実離れしている環境というか、悪く言えば地に足がついていないというか。いい気分ではあるのだが、踏ん張れないような不安定な日々が続いているのは正直なところである。

しかもら同期は自立して稼いで社会人として堂々と生きている。院の同期もしっかりと志を持って、充実した目的思考を遺憾無く発揮し、楽しそうに研究に勤しんでいる。そうなるとやはり自分と比較してしまう。バイトで細々と小金をやりくりし、研究テーマが崩壊の上、研究地も未決定である。十文字に明日はあるのか。日々ぼんやりとしている。

"自分なりに"頑張っても意味がない。結果がすべてだ。私がどんなに頑張ったとしても研究が何一つ進めることができていない。進展はあったものの、4月は無意味に終了したということか。

うんにゃ、結果がすべて、というのは短期的な視点である。私が今考えるべきは長期的な結果である。1年2年じゃあない。50年後60年後の話である。だからあんまり悲観する必要もないぞ。さっさと休憩して5月病を克服せよ。

とはいえ、一円を無駄にする人は一円に泣く。短期結果を求めない奴は何も大事にできない。短期も長期も、バランスが大事なのよ。

どうも気がよろしくない。結果が出ないっていうのはつらいね。仕方ないね。あきらめなさい。もう少しすれば何かしら実を結ぶんだからあきらめてがんばれ。ホウチガも発展してくれ。

うむ。