ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈258.月明かりの壁打ち〉

週に一回か二回程度、ふらりと夜中に壁打ちをしに行く。テニスをしたいが、相手もいないし、コート代は高くつくので、ゼロ円で打ち放題の壁が相手だ。夜中というのは特に意味はない。

 

しかし、夜中である。電気もなく、うっすら遠くから漏れてくる自販機の電気と携帯の電灯機能、そして月明かりがたよりだ。なんとか影が見える程度。感覚で壁とラリーをするという見事な修行である。

 

視覚がままならない状況だと、集中力がすぐに結果として出てくる。集中してなければボールが見えなくなり、ラリーも続かない。集中していれば、まるで太陽下のようにラリーが可能である。

 

じゃあどういう時に集中できるのか。壁打ちをし始めてすぐはまず不可能だ。目が慣れてないし、体も動かないから。しばらく経った時である。しかし、時間は大事な要素ではあるけども、打ち続ければ集中できるというわけではなさそうだ。

 

なんとなくではあるが、たったままドリンクを飲み、さあやるぞと一息ついたその直後、最もラリーが続く。ボールもはっきり見える。

 

ただし、このドリンク休憩をとればいつでも集中できるわけでもない。飲んで打って、飲んで打ってを繰り返しても集中できない。しばらく打ち続け、あーあかん、ってなって、動物的な勘から無意識にドリンクを取った後である。

なかなかコントロールして集中モードに入るのは難しそうだ。

 

とりあえずやってみろ。そのうち休憩が欲しくなって、それでもやり続けてみたら集中できる、ということだろうか。なかなか普遍化できそうにないが、なにかこう言語化できたら自分をコントロールできるし、いつか人生をコントロールできるようになるまで、抽象化と普遍化ができるようになる気がする。

 

という淡い希望を抱いてふかふかベッドでねんころりよ。