あと2ヶ月後くらいにはアフリカに行くことになる。まだ現実味がないし、細かい計画も大して準備していない。そしてまわりの友人や先輩もみんなこぞってアフリカのどこかに行くことになっている。それもあって、あんまり緊張感がない。
緊張感がないのは良くないのかもしれないけど、ワクワク感は胸に収まりきらない。東アフリカのケニアという小さな1カ国にしか行ったことがない。それが西アフリカの、大陸の真反対にあるセネガルに行くことになる。
同じ大陸とはいえ、文化も雰囲気もすべて異なるんだろう。
得意の妄想が始まる。空港はどんなものか。やはりタクシー運転手がうるさく客引きするのか。道はがたがた、建物は土汚れ。しばらく行けばひと気のない原っぱ。いや、セネガルの場合は荒野かもしれない。サバンナだろうか。砂漠だろうか。どんな人がいて、どんなものがあって、どんな生活をしているのだろう。
すべてが未知なのだ。
もちろん、事前知識は詰め込むだけ詰め込むだろうし、いろんな先行研究を読んで読んで読みまくらないといけない。
とはいえ、私の目にはなにもまだうつっていないのだ。
だからこそ恐怖もゼロではない。知らない人ばかりの、知らない習慣ばかりの世界。一歩間違えれば現地の方の怒りを買うかもしれないし、病気にもかかるかもしれない。知らず知らずのうちに変な人たちに絡まれるかもしれない。
でも、死ななければなんでもいいや。いままでも病気にはかかってて、国外病の低レベルなやつなら想像がつくし、いろんな危険に対する準備もし続ければ、きっと被害は最低限で抑えられるだろう。
いまは、そういう暗いところよりも明るいほうをみていたい。
頭空っぽのほうが夢詰め込める、とかいうじゃない。多少アホのほうがわくわくした人生を送れるんでしょうな。ということで、賢い人がしがちなリスクマネジメントしすぎによる鬱は放っておいて、おいしい料理について考えておこう。
顔を上げてぼけっとすると楽しいね。
でも、顔を上げていると足元すくわれますよ。