〈337.少食デブ化〉
ラーメンを食べにいった。
自慢なのだが、ほんの一年くらい前までは余裕で300g400gを食べていた。隣の席より早く食べられるか、タイムアタックをしていたほどだ。一般より食べるのは早いし、食べる量も多い、典型的な男子学生だった。
もちろんリアル男子学生であるため、今日も300gをしばきにいった。調子に乗っておりました。
一口、二口。あなや!いとうまし!
五口、六口。ん?
十口。思ったより量多いのね。
十三口。そろそろ底見えてもいいはずなのだが。
十四口。もしかして、もしかしてますね。
結局、口に詰め込むだけ詰め込んで水で流し込み、歩きながら口を手で押さえるという大惨事になる。もちろん汚い手段に陥らずには済んだのだが、ちょいといつもとは違うようですぜ。
そりゃあね、高校生に比べれば運動量は減ってるし、インターン終わりの疲労感もあるのかもしれない。
だとしても、300gに30分かかるのはなかなかの記録じゃないかしら。
もしかして、老い?
まだ22なのに?
そりゃあ食べる量が多いよりも少ない方が経済的だし、いいこと多いんだろうけども、一つアイデンティティを失ったような、失望感というか虚無感というか。そういうものを感じることになった。
これまでだったら腹回りの理由を大食いにできたのに。
これからはどうやってごまかしたらいいんだ!
健康太りとか言えないじゃん!
いっぱい食べる君が好き〜♪
いっぱい食えなくなった俺は俺が好きになれないッ!
トレーニングしたほうがいい?
食トレ?でぶ活?
いやもうわからんわ!
痩せりゃあいいんだろ!痩せりゃあヨ!