〈662.外見勝負〉
7月21日。
しゃべり言葉を文字にするというのは難しい。イントネーションを表記する方法は知らないし、空気感があるからこそ伝わることもある。その微妙なニュアンスを、全部文字にしてしまったら読みにくいし、楽しくない。
この微妙なバランスが一番面白いところではあると思う。
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訳あって、知り合いの方のインタビュー記事を作成している。わずか1時間足らずのインタビューだけど、それを文字にするとなると技量が必要のようだ。言葉に込められた感情をどのように文字にするか。
場合によってはカッコ書きで補うことをしてもいいけど、全部それを使っていたら読みにくくて仕方ない。
喋り言葉をそのまま文字にしてしまったら、当然区切りがあいまいになる。段落分けしたり、間を開けたりして文章の外見を良くする。
こういう作業は見て流してしまうよりずっと勉強になる。
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一度作業をしてみると、これまでの見方と違ってくる。雑誌やらネットやら、あらゆるところで口語の文字起こしを見ることはできる。
その時に、できるだけ書き手は殺して、そのうえで喋っている人と、聞く人ではなく読む人が自然な対話をできるようにする。
こんな難しいことはなかなかない。
やってみてようやくその難しさはわかるもの。電車の広告でもいい。ボケッと考えてみるとなんともまあうまくいかない。
口にしてみたら気持ちのいい語感や文字数。その配置、大きさ、色。キャラクターの表情。
ただの客だからこそ見るポイントがわかるけど、作り手になるとその視点が消えてしまう。
外見と中身のズレ。
結局外見も大事なのよ。
初対面の人には、そこしか知る情報が与えられてないんだもの。あえて初見バイバイを狙うのもあるけど、中身で勝負するためには外見も整えなきゃ。
つまり、ダイエットしなさいということだ。
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戦闘力103日目
778(+3)
その他+3
親子丼が比較的うまく作れた。でも、想像してた味とは違うんだねぇ。味を想像するってのは難しいね。そうこうしてたらたくさん食べてしまうことになる。