2月18日。
大坂なおみ選手が勝った時、なんとなくセレナは引退するんじゃないかと思ってしまった。セレナの試合中の表情。試合直後の握手の時の雰囲気。世界大会で準決勝まで残ってるんだからまだまだ戦えるはずなんだけど、なんというか大坂選手から引導を渡されたような雰囲気を感じてしまった。
しかしセレナも40になる。それなら納得のような感じがしてしまう。
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我々が知っているセレナウィリアムズといえば、2018年の全米での大坂選手との決勝じゃなかろうか。はじめての大坂選手のグランドスラムの決勝ということで注目度も高かったと思う。しかしそれにも増して、セレナが主審と揉めてしまい、そのまま表彰式に移ったことだろう。
それ以前からセレナは主審と揉めることが何度かあったと思う。正直僕は、小学生の時にセレナの試合は見ないようにしていた。怖かったから。
しかし、なんというか全豪での大坂戦のセレナは姉のビーナスにも似ているような、落ち着いているように見えた。それでいて、なんといえばいいんだろう、自分のプレーを見失いそうになるのを必死に手繰り寄せてプレーしているような、そんな雰囲気を感じてしまった。
世界のトップであることに変わりはないんだけど、なんちゅーか、かつての女王のプレーができずに悲しんでいるように見えた。かつて僕が見るのを怖がっていたセレナではなかったと思う。
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試合が終わって、ラケットバックを背負ってコートを去る姿。なんというか全豪の雰囲気をしっかり覚えておこうとするような、そんな切ない雰囲気を感じた。
まだまだ同い年のフェデラーだって世界で戦おうとしているし、これまで女子テニスのパワー系を引き上げてきたのは間違いなくセレナだと思うので、引退して欲しくない。そして当然、ベスト4なんだからまだまだ戦えると思う。
セレナのメンタルが気になる。会見でも涙して退席するほどなんだからよっぽどなにか感じるところがあったんだろう。
次の大会はセレナに優勝してほしいな。
あの恐ろしさをもう一度見たい。