ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈909.点の先〉

3月25日。

 

夜行バスで京都と関西を行ったり来たりしている。こんな時期にあまりしたくはないけども、京都に家がないんだから仕方ない。

かつては夜行バスでは寝られなかった。でも今回は行きも帰りもガッツリ寝られた。肝が座るようになったのかしら。

 

 

そりゃあそうだ。まもなく20代前半から中盤に差し掛かろうとしている。大学も大学院も一応終えたし、まわりには親になっている同級生もいる。自分だけじゃなくて人を守るようになるのが大人である。妻や夫、子供である。

例えるのであれば自分の周り30cmが限度だった守備範囲を、1m,2m,3mと広げていく。それはつまり、周りの状況も把握できるようになることだ。守るべき人以外にも仲間とか協力者にも配慮できるようになる。それでありながら、守ると言う役目を果たすためにも無駄な緊張はしなくなっていく。

 

僕が想像していた大人っていうのはこういう人だと思う。

 

 

しかしながら、僕はしばらく籍を入れる予定もなければ子供もいない。守るべきものといえば家族とか仲良くしてくれる人たちくらい。なかなか僕が守るべき対象の人はいない。この歳になっても学生身分であり、親の脛かじりなところがあるくらいなのでまだまだである。

大学の同期はもう社会人3年目になるところだ。1年間新入社員に先輩面したわけだ。僕とますます距離ができた。焦りはそんなにないけども、2-3年遅れる意味のある時間を大学院に費やせただろうか。

 

 

しかしまぁ、こういう成果っていうのはわからないものなんだろう。就活で中高のころを振り返ってようやくその当時の努力とかの意味が理解できてきた。10年前のことだ。

つまり、僕が30代中頃になった時に大学院で学んだことの意味がわかるだろう。点と点を結べるのは足元の点ではなくて過去の点同士だからね。仕方ないね。

 

たぶんそのころには夫になって、父になっているかもしれない。なるほど確かにそのころなら今の僕をわかってくれるだろう。

いまはひたすらに点を打ち続けるしかないのよ。