ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

MENU

〈1028.研究するということ〉

7月21日。

 

どんな文化でもいいんだけど、ある作品について分析できる人って本当にすごいと思う。
絵を見てこれは何年の誰々の影響を受けているかもしれないとか、音楽の一部分がジャズの誰々の一小説を引用していてそれはその界隈だとお約束になっていて、とか。
あれ本当にすごいと思う。

 

 

それを特に感じたのは、岡崎体育の「Explain」だ。
歌詞が題名の通り説明になっている。Aメロ、Bメロ、ここでさび、メジャーで活躍するバンドがやりがちなアイデア、などなど。
僕なんかはそんなに音楽を聞きまくってるわけではないのでこの歌を聴いてもいまいちよくわかんなかったりする。でも、わかる人からしたら面白いんだろう。

 

研究する人の面白さってそこにあるんだと思うんだよね。
例えばスポーツでも、このタイミングでこの技を出すのは、何年の誰々が誰々との試合で始めたことで広まった、とかそういうのがあるわけだ。

調べる能力って一つの才能だと思うんだよね。
それを後天的にでも身につけなければ才能ある人にはなれないと思う。

 

 

その才能がほしいのは、やっぱりウケる文化を作り出すための核を見つけられるかどうかがそこにあるからだと思う。
ウケるかどうかじゃなくて、自分が理想と思っているものも結局これまで生み出されてきた作品群のいいとこどりだったり、乗り越えようとするためだからそもそも知らなければ意味がない。

つまり、全ては調べる能力が重要であり、学校の勉強だってその調べる力の基礎体力を身に付けるためだと思う。

 

 

リサーチ能力は本当に大事だ。特に今の時代、それについて情報がないというのは言い訳にできない。
やる気がないだけだと言われる。高度に発達した研究分野だって、百パーセント前例が何かしらあるし、その前例の先で前例がないものを見つけ出さないと蓄積の意味がない。

遊びの文化研究であればわらべうたからも勉強できるものがあるし、現代小説だっておおもとには古典がある。

なにかしらの研究者であること。これがクリエイターには必要な能力でしょうな。