ホウチガブログ

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〈1058.ダブルスの話〉

8月20日


テニスのダブルスをしていると、テニスの相性以上に人間性の相性が大事だと思う。性格である。
僕はテニスをするとテンションが高くなるタイプだが、相手の様子をうかがう性格をしている。
なので、ペアの人も相手の様子をうかがうタイプだとコミュニケーションが難しくなる。お互い相手の出方を待っているので、「どうします?」「どうしようか」みたいな感じになる。
これはなかなか面白い実験だと思う。

 

 

高校時代に組んでいた良い奴は、完全に自分の世界・計画・作戦を持っているタイプだった。これは良かったね。
「次どうする?」「次はボレーでポイントを取りに行くよ」「了解」みたいな。
からしたら、悪く言えば脳みそを放棄できる代わりにオーダー通りのプレーが求められるわけだが、気が楽である。

 

中学時代に組んでいた良い奴は、僕に遠慮するタイプだった。
「次どうする?」「やりたいようにやっていいよ」「そしたら僕がボレーに出る」みたいな。
いわゆる同属同士のペアだったと思う。
もちろん、学校生活から仲良かったので僕のわがままを通せる奴だとわかっていたので、そんなに苦労はしなかった。とはいえ、試合中のコミュニケーションは個人的に大変だった記憶がある。

 

 

ダブルスが上手い、というのはコミュニケーションが上手いというのも一つあると思う。
一人がとびぬけて上手くても、片方がへたっぴなら足を引っ張って勝てない。
仮に僕がジョコビッチと組んで全日本選手権に出場しても多分予選落ちだろう。僕が狙われて負けである。


しかし、ジョコビッチが日本語でコミュニケーションを上手くとり、自分が邪魔にならないように、しかしながら必要なところで最低限のプレーができ、そして上手いほうがメンタル的なケアの上手くできるタイプであれば本戦で戦うこともできるだろう。

 

 

ペアの性格を見抜いて、そのうえで必要なコミュニケーションをとり、必要なプレーを選択し、実行できる。
最強のプレイヤーは実は、シングルスもダブルスもできるタイプだろう。

 

そういう意味では、東京オリンピックでダブルス銀メダルだったクロアチアのチリッチ選手はすごいと思う。全米オープン優勝者だからね。
もちろん、個人の技量も必要だけど、それを発揮できる環境をつくるのがダブルスの難しさだと思う。

最近調子を取り戻しつつあるチリッチがもう一度グランドスラムを取る日を期待しております。ダブルスでも勝ってくれよな。