ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1132.良い現場の日〉

11月2日。

 

今日は良い現場の日だった。
派遣のバイトで引っ越しのような、イベント設営のような、そういう力仕事をしている。現場にいくと、知らないおっちゃんや兄ちゃんに囲まれて、特に会話をかわすこともなく、名前も知らずにその日限りでちょっと協力して終わりである。
ある意味、無責任に人の話を聞き出すこともできるので面白かったりもする。

 

 

今日の現場でも暇そうにしてる坊主の人に話しかけた。
すると、日本でも一番、二番に治安の悪いところで育った人だそうな。20歳前後で喧嘩に明け暮れる日々らしい。一昨日リンチされたんですよね、とその時の顔写真を見せてくれたりもした。
なかなかすごい人だった。僕より若いけど、若いからかもしれないが、肝が据わっていた。僕より修羅場を超えているんだろうな。

 

その隣にいる長髪の兄ちゃんは専門か大学かはわからないけど、学生で就活中らしい。「こういう現場に来るとちゃんと就活しようって思います」力仕事が嫌いなんだろう。ただし、こういうところの仕事も十分にできない人は就活も厳しいんじゃないかしらね。まずは目の前の荷物を監督に言われたとおりに移動させたほうが良いんじゃないかしら。

 

 

日雇いなので、超ドライな現場作業である。だからやたら口の悪い人もいるし、自分の仕事以外のことは思考回路には入らないようにする人もいる。
そりゃそうか。別に昇進もないし、時給も既に決まってるし、プラスの評価を得たところで仲良くなるくらいしかない。
それなら疲れないようにのんびり最低限のことをやったほうが良いかもしれないわね。

ただ、そういうのが習慣になっちゃうような気がするので、きちんとやったほうがいいような気がするんだな。

 


例えば、①言われたことをしない・②言われたことはする・③言われたことプラスちょっと良いことをする、この三通りを10回やったとする。
次の現場でも同じような行動を続ける。これを10個の現場でやったとする。そしたらそれはもう習慣になっているだろう。
人格というのは、習慣で成り立っていると思っているので、①の人はおそらく自己中な習慣を得ているし、③の人は幸せをふりまくような人格者だろう。
もちろん、やるときやる人ならば良いのかもしれないけど、習慣化している人に比べて一回やることに対する労力が半端ないだろう。
そういう意味でも、言われた仕事は抜かりなくこなし、プラスアルファを探すような仕事をしたほうが幸せになれるような気がするんだ。

 

 

現場作業をしているとほぼ全ての人が自分のことを最優先にする。仕方あるまい。
だからこそ、そんな雰囲気に流されないように、自分だけでもちゃんとしようと思う。

いろんな人の背景を色々知ることができるし、同時に自分の在り方を確認できる。そういう意味でもなかなか良い派遣である。