〈1180.クリスマスムード〉
12月20日。
ハロウィンが終わったあたりからクリスマスが顔を出し始めた。
街を歩けばイルミネーションが始まり、店に行くと靴下型の大きなお菓子セットが売られている。
とはいえ11月から12月の頭までは他人事であり、店の収益を上げるためのイベントだろうとむしろ白い目で見てました。
それがもう、今の時期になってくるとなんだかわくわくしてしまう。
ようやく、というほうが正しいかもしれないけども、クリスマスムードにようやく侵されてきた。
なんでだ。
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一つには、広告がいい加減広がりすぎていることだろう。
どんな店でもイルミネーションがあり、ツリーが飾られており、雪っぽい雰囲気になっている。
11月ごろは一部の店がそんな感じだったのに、今じゃあどんな店でもそうなっている。
完全にCMと同じである。目につく数が増えれば増えるほど洗脳されていくような感じである。
もう一つには、アプリゲームである。
12月に入ったあたりからクリスマスイベントが始まったりした。たぶん、どんなゲームでもそういうイベントはあるだろう。それがクリスマスも直前なので締めの盛り上げ方をしてくる。
温かいご飯にプレゼント。そういう団欒の雰囲気が気持ちを作ってくる。「クリスマス、ええなぁ」
そしてもう一つ。
そういう情報ありきで、「寒い」という環境がマストである。
寒いからこそ、団欒の温かさに憧れを抱き、空腹も気になるようになる。
そういうのコミコミでクリスマス感も出てきたのだろう。
。
用事があって銀座を歩いてみると、もういたるところがクリスマスだ。
歩道にはサンタの恰好をした人が立っていた。ウインドウにはもこもこした飾りつけと雪っぽい白い雰囲気である。
ケーキの特売やらチキンの予約やらがあちこちで盛り上がっている。
僕のクリスマスはどうなるんだろう。
暖炉の前で豪華なご飯とワイン、雪がしんしんと降る窓の外。
そういうクリスマスを僕は過ごしてみたい。
しかし寒さっていうのは敵だぁね。敵がいるから味方が良く見えるってやつだ。